開催時間 |
13時00分 - 19時00分
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休み |
休廊: 4月3日(月)、4月4日(火)
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入場料 |
無料 |
展覧会の撮影 |
可 |
この情報のお問合せ |
ギャラリー:
柳正彦 Tel: 03-3824-1944 E-mail: info@storefront-art.com 作家: 宮川マサアキ E-mail: coroneria@jcom.home.ne.jp |
イベントURL | |
情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒110-0008 東京都
台東区池之端2-1-45 パ-シフィックパレス池之端103 (一階ロビー奥) |
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最寄り駅 | 根津 |
電話番号 | 03-3824-1944 |
“リアル・ヴァーチャリティ”について
一時期、「セカンドライフ」(“SL”)というネット上の仮想世界に入り浸った。参加者はみな好みのアバターを設定し、3DCGの世界を勝手気ままに歩き走り飛び、ワープすることができる。そこには地図が用意されていて全体は有限、つまり果てがあるのだが、実際に入り込むと現実の世界よりも広大にさえ感じられる。
前回2013年の個展「ランダム・アンサーズ」(”口から出まかせ”)にはSLでの体験…その世界観や佇まいのようなものに大いに触発されたところがあった。
ところでSLのような“ヴァーチャル・リアリティ”(VR:仮想現実)があるなら、その反対の“リアル・ヴァーチャリティ”(RV:現実仮想)というものもこの世にはあるのではないだろうか?―Vの世界に構築されたRに対して、Rの世界にでっち上げられたVの世界…最初からそんな意図で今回の制作に取り組んだわけではないけれど、自分の「世界地図」を説明するにはわりあい便利な”倒置法”だと思う。
SLで遊んでいると、ときどき妙なところ(たとえば海面下にある建物の基礎部分など)に入り込んで抜け出せなくなることがあり、そんなときは地図を開いてどこか適当な場所を見定めワープしたり、あるいはその場でログアウトしたりして入り直すことで解決する。それがVRの気楽なところだ。
しかしRV=“リアル・ヴァーチャリティ”の世界に囚われの身となった人にはそんなボタンはなく、コンピュータを閉じてもそこから抜け出すことはできないのだ。 (宮川マサアキ, 2017/3)