開催時間 |
13時00分 - 19時00分
最終日は18時00分まで |
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休み |
3月26日
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入場料 |
無料 |
作品の販売有無 |
販売有
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この情報のお問合せ |
ギャラリー花影抄
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒113-0031 東京都
文京区根津1-1-14 らーいん根津202 |
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最寄り駅 | 根津 |
電話番号 | 03-3827-1323 |
かわさきみなみは2012年より作家活動を始めてから、自身の内にある犬種を特定しない白い犬を、羊毛を使った立体作品を中心に制作してきました。今回の展示は今まで取り組んできた「白い犬」という枠を払い、特定の犬を制作してこなかったかわさきが、作品のモデルとしての犬を選ぶことから始まりました。そのきっかけは昨年の愛犬の死でした。愛犬の死を通して改めて見た、今まで制作していた白い犬。自分にとって白い犬とは何だったのかということを考え、愛犬に対する心の整理と感謝(花を手向ける気持ち)で展示を作っていくといいます。
また、羊毛による立体作品に加え、ギャラリーの壁一面ほどの大きなペインティングにも挑戦します。羊毛作品を中心に発表してきたかわさきにとって、大きなペインティングの作品は、作家活動を始めて初めての挑戦となります。
かわさきが今まで向き合い表現してきた「白い犬」の枠を取り払い自身の作品の概念を一度リセットするような展示となります。ぜひご高覧ください。
作家のことば かわさきみなみ
昨年夏に、愛犬ランが亡くなりました。
17年一緒に暮らして来たランがいない。
それは私にとってとても大きな変化でした。
写真でしかその姿を見ることができない、もう二度と触ることができない。
当たり前のことだけれど、とても不思議なことに思えました。ランとよく歩いた道や、よその犬を見るたび、そこにランの面影を重ねてしまう。
もうどこにもいないけど、どこにいてもランのことを思い出す。
もう会えないのに、ずっと一緒にいるようにも思えました。
大切な存在がいなくなるこどで生まれたこの感覚は今まで感じたことのないもので、形にせずにはいられませんでした。
私は今まで、白い犬の作品を作り続けてきました。
見る人にとっての大切な存在のイメージを重ねて見てもらえたらと特定のモデルを設定しない、真っ白な犬。
大切な、かけがえのないものの象徴。
私にとって、ランは白い犬そのものでした。
ランがいなくなった今、白い犬の存在は私の中で揺らぎ始めています。
白い犬はランがいたからこそ生まれ、作り続けることができたのだと、今は強くそう思います。