開催時間 |
9時30分 - 17時00分
5月3日(金・祝)を除く金曜日は20時00分まで ※入場は閉館の30 分前まで |
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休み |
月曜日
[4月29 日(月・祝)、5月6日(月・休)は開館]、4月30日(火)、5月7日(火) |
入場料 |
有料 一般 1,500(1,300)円 、 高大生 900(700)円 、 中学生以下無料 ※( )内は 前売及び 20人以上 の 団体 料金 |
展覧会の撮影 |
可 (一部作品を除く) |
作品の販売有無 |
展示のみ
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この情報のお問合せ |
名古屋市美術館 052-212-0001
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒460-0008 愛知県
名古屋市中区栄2-17-25 |
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最寄り駅 | 伏見 |
電話番号 | 052-212-0001 |
1980年代、美術の分野において、空間を演出するインスタレーションという展示形式が隆盛していく中、大画面に「物語」を紡ぐ具象絵画の一群が現れました。「絵画の復権」を強く印象づけた国際的な動向でもある“ニュー・ペインティング”の流れに乗り、名古屋において鮮烈なデヴューを果たしたのが画家・吉本作次(1959 年、岐阜県生まれ)(吉の字は、士の下が長い「ツチヨシ」です。)うねりを伴う力強いストローク(筆触)と重厚な質感、それとは対照的なグラフィカルなイメージや浮遊するような形態が展開する大画面の作品で注目を集めました。
1990年代以降は、新たな表現の模索のためドローイングを繰り返し、中国絵画の筆法から「線」の要素を取り入れていきます。またルネサンス以降のヨーロッパ絵画の主題と構図に着目し、静けさとダイナミズムを併せ持つ表現と寓話的画題へ変貌を遂げました。2005 年からは名古屋芸術大学教授を務め、絵画論の講義を担当するなど、理論と実技指導の両面から後進の育成にあたっています。
本展では、絵画、ドローイングあわせて約200 点の作品を通して、1980 年代以降の日本の現代美術における絵画の展開を知る上でも欠くことのできない存在である画家の独自の「道行き」を紹介します。
展覧会の見どころ
1.初の本格的な回顧展
2005年以降、吉本作次はほぼ毎年、個展やグループ展など定期的な発表を続けています。その展開について、初期から最新作まで、約40 年にわたる画業を網羅する初めての展覧会となります。
2.初期作品を約30 年ぶりに公開
1980年代の初期作品の多くは、制作・発表されてまもなく作家の手元を離れ、その後長らく展示・公開の機会に恵まれずにありました。本展開催にあわせ、約30 年ぶりにまとまった数の作品を一堂に介し、発表当時大きな注目を集めた作品群をご堪能いただきます。
3.作家の創作の源泉となるドローイング作品を多数展示
1990年代以降、新たな表現の模索のためドローイングを繰り返した画家にとって、これらの作品群はその後の創作の源泉となる重要なものです。展覧会準備に併せて調査、撮影を行ったドローイング作品を地下の常設展示室3 にて多数展示し、画家の構想と思索の過程に迫ります。
4.展覧会図録を作家初の作品集として刊行
本展出品作品のほか、作家の言葉、担当学芸員による論考、書誌情報等を収録した作家にとって初めての作品集を青幻舎から刊行します(4/27 より館内ミュージアムショップにて先行発売予定)。
主催:名古屋市教育委員会・名古屋市美術館、読売新聞社、メ~テレ
後援:名古屋市立小中学校PTA 協議会
協賛:名古屋芸術大学
協力:ケンジタキギャラリー、名古屋市交通局