阿波根昌鴻写真展「人間の住んでいる島」

演習に使われた爆弾 1955年
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    会 期
    20241105日 -  20250131
    開催時間
    10時00分 - 19時00分
    11月23日(土)は 開館
    休み
    日曜日,木曜日,祝日
    2024年12月26日(木)〜2025年1月5日(日)、
    1月16日(木)〜1月19日(日)は連続休館
    クリエイター在廊
    入場料
    無料
    展覧会の撮影
    不可
    作品の販売有無
    展示のみ
    子連れ
    この情報のお問合せ
    shadai-gallery@t-kougei.ac.jp
    東京工芸大学 写大ギャラリー
    イベントURL
    情報提供者/投稿者
    開催場所
    東京工芸大学 写大ギャラリー
    住所
    〒164-8678 東京都
    中野区本町2-4-7 東京工芸大学中野キャンパス5号館(芸術情報館)2F
    最寄り駅
    中野坂上
    電話番号
    03-5371-2694

    詳細

    参加クリエイター

    展覧会内容

     阿波根昌鴻(1901-2002)は、 沖縄・伊江島で米軍に対して非暴力の土地闘争を展開した人物として知られています。沖縄戦から10年後の1955年、伊江島では基地拡大を目的とした米軍により、阿波根らの住む真謝区の住民らは住む場所と農地を奪われ、餓死者を出すに至りました。「銃剣とブルドーザー」と呼ばれる強制的な土地接収とその後も続いた横暴に対峙するために、阿波根は一台の二眼レフカメラで日々の出来事を記録し始めました。カメラによる記録を抵抗の手段としたのです。阿波根らは島でたった一台しかなかったそのカメラを代わる代わる使い、軍事演習が引き起こす被害や米兵による暴力、「乞食行進」と呼ばれる行脚の様子などを記録し、米占領下で不可視化されていた離島の出来事を可視化しました。やがて支援の輪は、沖縄島だけでなく沖縄と切り離されていた本土にも広がっていきます。
     阿波根の著書には、『米軍と農民』(1973年)や『命こそ宝 沖縄反戦の心』(1992年)、唯一の写真集『人間の住んでいる島』(1983年)などがあり、カメラとペンによる詳細な記録が残されています。2002年に亡くなるまで平和の大切さを訴え続けた阿波根は、いつしか「沖縄のガンジー」と呼ばれるようになりました。
     東京工芸大学では、『人間の住んでいる島』の編集を手がけた張ヶ谷弘司氏のもとで保存されていたプリントを収蔵すると同時に、残されたモノクロネガフィルム約3600枚をデジタル化し、新たに銀塩プリントを制作しました。ネガの中には、伊江島の日常のスナップや住民たちのポートレイトが数多く含まれており、阿波根が守りたかったものが何だったのかを垣間見させてくれます。写真史的にも稀有な記録をぜひご覧ください。

    (企画構成 小原真史)

    関連イベント

    トークイベント「阿波根昌鴻の記録と抵抗」
    2024年11月20日(水)18:30〜(入場無料、要予約)
    登壇:比嘉豊光(写真家)×港千尋(写真家・多摩美術
    大学教授)×小原真史(東京工芸大学准教授)

    主催・協賛・後援

    東京工芸大学芸術学部

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