開催時間 |
12時00分 - 18時00分
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休み |
火曜日,水曜日
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クリエイター在廊 |
有
11月30日(土)、12月7日(土)、12月15日(日)、12月22日(日) |
入場料 |
無料 |
展覧会の撮影 |
可 |
作品の販売有無 |
販売有
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子連れ |
可 |
この情報のお問合せ |
hello@hide-tokyo.com
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イベントURL | |
情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒1500011 東京都
渋谷区東2-6-21 1F |
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最寄り駅 | 渋谷 |
電話番号 | 03-6190-5195 |
弊廊での初個展となる本展では、年々注目度を増す吉田の顔とも言える、
ポートレートシリーズの油彩画に加えて、ギャラリーの空間に呼応したインスタレーション作品を展示いたします。
日本・海外問わず活躍する作家の、東京では約二年ぶりとなる新作個展です。
吉田紳平の作品と向き合うとき、鑑賞者は静かに忘れられた時間の気配を感じます。
朧げに色彩がならぶキャンバスには日常の一瞬が切り取られ、ピントの合わない画面を見つめながら、そこには一瞬の儚さと同時に永遠の時間が宿るような、相反する時間の流れが感じられます。
吉田はファウンドフォトをもとに、過ぎ去った記憶の断片を再構成することを得意とし、鑑賞者にデジャヴのような感覚を抱かせます。これにより、かつてそこに存在した「誰か」の姿が、鑑賞者の心の中にある曖昧な記憶と重なり、親密で普遍的な、不思議な感覚を引き起こします。
吉田の作品は「存在と不在」「記憶と忘却」といったテーマに深く根ざしており、とくに自身の祖母の死にまつわる体験から影響を受けたポートレートシリーズは、生命のはかなさと、時間の重みを静かに浮かび上がらせます。
吉田の表現は、過ぎ去った記憶の断片を思わせるものであるが、それは単なるノスタルジーにとどまることはなく、過去と現在・見えるものと見えないものといった、狭間に漂うかすかな響きに耳を澄ませて、日常のなかに隠れた、見えない意味を探るためのきっかけを与えます。
吉田はこれまで、さまざまな国内外の展示に参加し、とくに2018年のドイツ〈FRISE〉でのアーティストインレジデンスが、その後の創作に大きな影響を与えました。
「My husband」と題された本展は、弊廊での初開催となり、東京では約二年ぶりとなる個展形式の展示です。吉田が自身の生を通して獲得してきたまなざしが、hide galleryの静謐な空間でどのような情景をもたらすのか、この機会にぜひご覧ください。