開館35周年記念 特設展  生誕140年 歿後50年 中村星湖展

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    会 期
    20240427日 -  20240623
    開催時間
    9時00分 - 17時00分
    入室は16時30分まで
    休み
    月曜日
    (4月29日、5月6日は開館)、5月7日(火)
    入場料
    有料
    常設展観覧料でご覧いただけます
    一般:330円(260円)、大学生:220円(170円)
    ※( )内は20名以上の団体料金、県内宿泊者割引料金 ※高校生以下の児童・生徒、65歳以上の方は無料(健康保険証等持参) ※障害者手帳をご持参の方、およびその介護をされる方は無料
    作品の販売有無
    展示のみ
    この情報のお問合せ
    山梨県立文学館
    情報提供者/投稿者
    開催場所
    山梨県立文学館
    住所
    〒400-0065 山梨県
    甲府市貢川1-5-35
    最寄り駅
    甲府
    電話番号
    055-235-8080

    詳細

    展覧会内容

    1907(明治40)年、自然主義文学の隆盛期に小説「少年行(しょうねんこう)」で文壇に登場した中村星湖(なかむら せいこ 1884~1974)の生涯と作品を取り上げます。当館においては1994(平成6)年の企画展以来、30年ぶりの展覧会です。改めて明治、大正、昭和を生きた郷土の文学者が残した仕事を紹介します。

    主な展示資料
    中村星湖「少年行」原稿 「早稲田文学」第18号 1907(明治40)年5月掲載
    「早稲田文学」懸賞長編小説の一等に当選した作品。選者は島村抱月(ほうげつ)と二葉亭四迷(ふたばてい しめい)。富士山麓の美しい自然を背景に、主人公奈良原武(ならはら たけし)と転入生宮川牧夫(みやがわ まきお)の友情と成長、別れを描いた。

    夏目漱石 星湖宛書簡(1911(明治44)年7月25日)
    「三田文学」に掲載された久保田万太郎の小説「朝顔」の評価をめぐり、漱石門下の小宮豊隆に対する反論を、「東京朝日新聞」文芸欄へ寄せることを星湖が希望。文芸欄創設者の漱石がそれを了解した手紙。漱石は、文字数を伝えた後、「小宮を相手にする意味でなく読者を相手にする御積(おつもり)にて御執筆被下候はゞ仕合せに候」と記している。

    フロオベエル著 中村星湖訳 『ボバリイ夫人』 (1916(大正5)年6月 早稲田大学出版部)
    1927(昭和2)年8月には、新潮社の世界文学全集に入集、第20篇として刊行された。星湖はその印税によって翌年フランスへ渡った。

    中村星湖画 パリの下宿の窓から見た風景 油彩
    1928(昭和3)年5月、フランス留学のため神戸から乗船し6月にパリ着。10月、本間久雄とチェコの国際民俗芸術会議に参加、11月、スイスにロマン・ロランを訪ねた。その他、ヨーロッパ各国を精力的に訪れ、翌年5月、帰路に就いた。

    中村星湖『文化は郷土より』(1943(昭和18)年4月 大智書房)
    都市には文明はあるが文化に乏しく、地方は文明に遠ざかつているが文化がある、何もないような所に人間が継承してきた宝がひそんでいると述べている。
    1940(昭和15)年4月、富士五湖地方文化協会が結成され、機関誌「五湖文化」が創刊されると、星湖は編集にあたった。小説、随筆、詩、短歌などとともに、地域の祭礼や地名、方言の考察など民俗学的な文章を集め、みずからも執筆した。
    戦中は、杉並の自宅から郷里河口村に疎開、地元の文学芸術等文化振興に尽力した。90歳。1967(昭和42)年、星湖が発足にかかわった山梨県出身の在京文化人の団体山人会は、「中村星湖文学賞」を制定、2022(令和4)年3月の山人会解散まで35回を数えた。

    関連イベント

    講演会「中村星湖 自然主義文学の再評価の中で」
    日時:5月18日(土)13:30~15:00
    会場:研修室 定員100名
    講師:中丸宣明(法政大学教授)
    *入場無料
    *電話またはホームページの「イベント」欄の申込みフォームからお申込みください。
    先着順で定員になり次第締切となります。

    講座(年間文学講座3)「資料から見える中村星湖の人と作品」
    日時:6月2日(日)14:00~15:10
    会場:研修室 定員60名
    講師:保坂雅子(当館学芸課長)
    *入場無料
    *電話でお申込みください。講座は、4月20日(土)より申込みを開始します。

    主催・協賛・後援

    主催:山梨県立文学館

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