開催時間 |
10時00分 - 17時00分
展示室入場は午後4時30分まで |
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休み |
月曜日
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入場料 |
有料 一般 800円(640)円、高校生・大学生 400(320)円、小・中学生 200円(160)円 ※常設展観覧料を含みます。 ※( )内は20名以上の団体料金 ※府中市内の小、中学生は「府中っ子 学びのパスポート」で無料 ※未就学児無料 ※障碍者手帳(ミライロID可)をお持ちの方と付き添いの方一名は無料 ※本展観覧料でコレクション展もご覧いただけます。 ※最新の開館状況については、当館ウェブサイト、またはハローダイヤル等にてご確認ください。 |
この情報のお問合せ |
ハローダイヤル 050-5541-8600
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒183-0001 東京都
府中市浅間町1-3 |
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最寄り駅 | 府中 |
電話番号 | 042-336-3371(代表) |
大正から昭和にかけて、空高く飛ぶ鳥や飛行機から見下ろした視点による鳥瞰図のスタイルで数多くの名所案内を描いた吉田初三郎。初三郎による鳥瞰図は、実際の地形を正確に表現するものではなく、変幻自在の工夫が施された画面となっています。例えば、見えないはずのランドマークが描かれていたり、中心となる建物が極端に大きく描かれていたりするのです。かと思えば、線路には当時走っていた鉄道の車両が描かれ、桜の名所には桜の木が、温泉には湯煙が立ち上がる様が丁寧に描き込まれています。大胆なクローズアップやデフォルメが施された構図と、細部まで手を抜かない描写は、目を楽しませつつも非常にわかりやすく、絵の中を旅するかの様な気分を味わうことができます。
初三郎が描いたのは、現実の景観を重ね合わせた上で生み出される、現実には存在しない風景でした。それは見る側が見たいと望み、作る側が見せたいと願う、理想化された風景、Beautiful Japanの姿だったのです。本展では10点以上の大型肉筆鳥瞰図をはじめ、ポスターや絵葉書、さらには絵画作品などを通じて吉田初三郎の世界の魅力に迫ります。
1章 初三郎の時代
吉田初三郎は京都に生まれ、関西美術院で洋画家・鹿子木孟郎に学びました。鉄道沿線の名所案内などで商業美術家としての名声を獲得します。観光旅行が盛んになる時代の後押しを受けて活躍の場を広げて行きました。関東大震災や戦争といった時代の動きともリンクしている初三郎の活動を、ポスターなどのグラフィックや絵画作品などから多面的に辿ります。
2章 魅力に迫る
「万人が見て楽みながら解り得べきもの」、初三郎自身がこう語っている通り「初三郎式」と呼ばれる鳥瞰図はどれも抜群のわかりやすさを誇ります。まっすぐに伸びる鉄道、拡大して描かれた中心モチーフ、広い範囲を湾曲させて収めた画面などの特徴的な描き方はいずれもわかりやすさにつながっています。肉筆作品を中心に、一枚の鳥瞰図を描くためにほどこされた様々な工夫から、その魅力に迫ります。
3章 制作に迫る
鉛筆での書き込みのある肉筆画や制作途中の校正刷りなど、大画面の肉筆画から手元で眺められるパンフレットである印刷折本への過程がわかる作品から制作の実態に迫ります。また、初三郎が活躍した時代は印刷技術が進展していった時代でもありました。印刷技術と並んで発展していった鳥瞰図の変化も併せてご紹介します。
展覧会講座「吉田初三郎の世界」
日時:6月9日(日)14時〜
会場:当館1階講座室
講師:大澤真理子(当館学芸員)
※先着60名
親子鑑賞会
日時:5月26日(日)、6月29日(土)いずれも14時〜(30分程度)
会場:2階企画展示室
対象:小学生のお子さんとその保護者
※展覧会観覧料が必要
※予約不要
ワークショップ「館長と府中市美術館の鳥瞰図を描こう」
日時:6月22日(土)14時〜
会場:1階創作室
講師:藪野健(当館館長、画家)
対象:中学生以上
※定員12名
※事前申込制(詳細は後日当館Webサイトに掲載予定)
主催:府中市美術館