開催時間 |
13時00分 - 20時00分
土・日・祝 11時00分~19時00分 |
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入場料 |
無料 |
この情報のお問合せ |
PURPLE
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒604-8261 京都府
京都市中京区式弥町122-1 式阿弥町ビル3階 |
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最寄り駅 | 烏丸御池 |
電話番号 | - |
台湾出身の写真家・林詩硯による初の写真集「針の落ちる音」の刊行記念展として開催される本展では、林のまなざしてきた自傷行為に向き合うひとたちのポートレートと、それらを取り巻く光景を展示します。
柔らかな自然光のもと、静かに照らし出されるひとりと、身辺の光景。
影の混じる奥行きと、空気の立体感が印象的な写真は、私たちが見ることによってはじめて存在が生起してくるようです。
時間と共にある傷跡。命から生じるいびつさ。生の揺らぎ。
日常のなかの痛みは光によって息づき、ひとりひとりがその孤独においてつながりを帯びることを、林の写真は語りかけます。
[作家テキスト]
「痛みの唯一の共通点とは、他人と共有できない体験である。しかし、その共有できない痛みから生まれた孤独感はみんな同じだ。」と韓国の人権活動家のオムギホ氏は言う。
私が自傷行為を始めて14年経った。自傷癖があるわけではないが、いまだにやってしまう時がある。両親や精神科の先生含めた周りの人たちからは、それを知られる度に「死にたいのか?」と聞かれていた。
こうした問いに当時の自分ははっきり反論することはできなかったが、その言葉に対して常に違和感を覚えていた。その時の私は死への恐怖を覚えるために自傷を始め、裂いた肌色から赤色が流れてきた時、本能的に怯えた。
その反応の底には、きっと生への欲求があるだろう。
気づいたら30歳を過ぎてしまい、今考えてみれば、命というのは、私が若い頃に思っていたよりずっと強いものなのだ。その色んな形の強さをこの目で見たかった。感情が潮のように日々満ち引き、それでも時間の流れはいつも静かで、風景の中に光っている。写真になったら、生きている証になれるだろうか。
いつか、その共有できない痛みから生まれた孤独感が和らぐように。
林詩硯
「針の落ちる音」を編んで
林詩硯×姫野希美
日時: 3月30日[土]14:00‒
場所: PURPLE
料金: 1,000円
概要: 個展「針の落ちる音」の会期中に林詩硯と写真集の制作を共にした姫野希美(赤々舎・PURPLE)によるトークイベントを開催します。8年前、台湾で初めて出会った林と姫野は、このシリーズによって再会し写真集を編むことになりました。その時間をたどりながら、林にとっての写真を紐解き、ポートレートについて語り合います。