開催時間 |
11時00分 - 20時00分
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休み |
無し
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展覧会の撮影 |
可 |
この情報のお問合せ |
Room_412:担当 伊東
TEL:050-5319-8428 E-mail:info@room412.jp |
イベントURL | |
情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒150-0031 東京都
渋谷区桜丘町15-8 高木ビル412号室 |
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最寄り駅 | 渋谷 |
電話番号 | 050-5319-8428 |
大人になると、残酷なくらい毎日が早く過ぎていく。
教室の隅、何度見ても進まない時計はなんだったんだろう。
お酒はおいしかった。
ゲームセンターより楽しい遊びを覚えた。
漫画はまだ読んでる。
ロックスターだと思ってた先輩は27歳で死ななかった。
写真で見た親が、いまよりうんと若かった。
夢の切れ端みたいなものが、ときどき奥できらめいたりする。
どうしようもない友達ばかりで、
みんな社会人になるなんて無理だと思ってた。
でも、なんとかやれているみたいで、
この淋しさをひとりよがりと呼ぶのだと知った。
彼も、あの子も、ワンルームに住んでいる。
家賃的にも、広さ的にも、
いまはちょうどよいのだと思う。
でも、5年後、10年後には
きっと違う人が住んでいるし、
どんなに古びていても、お風呂とトイレいっしょでも、
いきなり、部屋への愛おしさが押し寄せてきたりする。
こんなに居心地いいのに、いつか、入れなくなっちゃうなんて、ね。
私は特別で、私たちは特別で、
ありふれた存在だなんて思ってもみなかった。
同じような帰り道や、
同じような終電後のエピソードや、
同じような爆笑や、
同じような苦しい恋や、
そういう、巻き起こった奇跡みたいなドラマが
他にたくさんあるはずなんてなかった。
それでも、知っている。
他の誰かにとってはしょうもなくても、どうでもよくても、
近づいてみれば、ひとつひとつは全然違っていること。
ぜんぶに題名はつけられないけど、
できる限り、こころの動いて堪らない瞬間には、
シャッターを切る。文字で残しておく。
ありふれた私たちの、二度とない夜に。