ア ホロイ

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会 期
20181109日 -  20181125
開催時間
11時00分 - 19時00分
毎週土・日・祝日はイベントあり
休み
水・木 休廊
この情報のお問合せ
dokuyo0723@yahoo.co.jp 「ア ホロイ」問い合わせ
イベントURL
情報提供者/投稿者
開催場所
EFAG CSS
住所
〒134-0084 東京都
江戸川区東葛西1-11-6
最寄り駅
葛西
電話番号
-

詳細

展覧会内容

「ア ホロイ」という言葉は、古代ギリシアの言葉で「定義」を意味する「ホロイ」に、否定辞「ア」を補って創出した造語です。

本展は、武蔵野美術大学12号館にて毎週開催されていた読書会のメンバーを中心に、企画されました。参加者は全員なんらかの制作者ではありますが、専門とする分野がそれぞれ異なります。多様な個人同士が一つの書物の上で議論する時に、そこで使用されている概念、その「定義」をしっかりと把握する事が、何よりも重要です。私たちの読書会も、回を重ねながら共通の定義というものを増やしつつ、続いて行きました。

ところで、「定義」というものは、厳密さを要求される場面に限らず、日常においても重要な機能を果たしているように思います。ある文化圏、社会に生きる人々は、その中で使用される概念の「定義」を意識的・無意識的に共有しているからこそ、共同体を形成できているのではないでしょうか。例えば、私たちの住む街や学校、職場、家族など、具体的に想定してみても、その意義や機能について、納得できるものと思います。

私たちは、この「定義」に対する漠然とした興味から、さらに深く考えてみる事にしました。ヒントになったのは、古代ギリシア人達の使う「ホロイ」という名詞です。プラトンやアリストテレスといった哲学者たちの著作において、ホロイは「言葉による説明」、つまり私たちが使用する「定義」の意味で現れますが、「範囲・限界」という意味で用いられた「ホロス」という元々の言葉から想像するに、最初、「ここからここまでを、しかじかとする」といった範囲設定的な感覚があり、これが独立して「定義」という言葉になったのではないでしょうか。

本展における目論見は、共同体を形成する「定義」というものについて、問い直してみよう、というものです。否定接頭辞の「ア」が示すように、「言葉による説明」をいったん放棄し、世界をもう一度「ここからここかまで、しかじかとする」という最初のギリシア人たとちの感覚にもどって、捉え直してみよう、というものです。

関連イベント

●イベント日程

9(金)18時〜20時:オープニング

10(土)13時〜15時:大嶋浩、藤本一郎によるトーク「生政治時代の芸術」
    17時〜19時:太田充胤と蒜山目賀田による、トーク

11(日)14時〜19時30分:安倍泰弘・瀬川哲朗による上映会「不条理の証明−お母さん、僕のあの映画、どうしたんでしょうね−」

18(日)13時〜17時:中島侑輝、自作を語る

23(金)13時〜15時:落語家三遊亭遊子による、古典落語上演

25(日)15時〜17時:クロージング

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