開催時間 |
11時00分 - 19時00分
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休み |
日曜日,月曜日,祝日
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入場料 |
無料 |
作品の販売有無 |
販売有
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この情報のお問合せ |
Gallery MoMo Ryogoku
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒130-0014 東京都
墨田区亀沢1-7-15 |
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最寄り駅 | 両国 |
電話番号 | 03-3621-6813 |
GALLERY MoMo Ryogoku では、2024 年 7 月 20 日(土)から 8 月 3 日(土)までキム・ウジンの個展『Silent Speaking』を開催いたします。このタイトルは、単語の中で書かれているのに発音しない文字をサイレントレター呼ぶことから、存在するが、存在しないとも言える言語を想像し『Silent Speaking』とつけました。絶滅の危機に瀕している言語の声が存在していても、私たちが気づかなければ、その声はすぐに消えてしまうという意味が込められています。
キム・ウジンは 1976 年生まれ。2012 年にロンドン大学ゴールドスミス・カレッジファインアート学科を修了し、2019 年には梨花女子大学博士課程を修了しました。韓国、台湾、香港などで個展を開催するとともに、アーティストレジデンス・黄金町(横浜)、Tokyo Arts and Space(東京)、MMCA Goyang Residency(国立現代美術館、京畿道・韓国)などの多くのレジデンスプログラムに参加してきました。
キムはレジデンスプログラムなどに参加しながら、コミュニティに一定期間身を置き、その社会の中に隠れているフレームやそれが機能する社会的条件を探り、それが個人にどのような影響を与えているかを観察してきました。これを社会的、歴史的文脈の中でたどりながら、個人の記録を集め作品にしてきました。キムは「私たちが固く信じている『良い/悪い』『本当/嘘』といった概念にヒビを入れたい」と語り、無自覚であった社会的通念を自覚させようとしています。
本展では、彼女の代表的なプロジェクトである〈Memories Project〉から《The Prelude of The Perfect Ending》 、《The Ghost, Sea and Moebius Loop》 のシリーズに加え、北海道と沖縄の少数言語であるアイヌ語とウチナーヤマトグチを題材とした新作《And, I decide to make a short play》 を展示いたします。
《The Prelude of The Perfect Ending》は、台湾や韓国の済州島、香港などで話される少数言語について、様々な世代へのインタビューを元に制作された音声映像作品です。作品中には、実際に話している人の顔は映し出されず、人の手で粘土のようなものが練られて型にはめられていく様子が映し出されています。これは、私たちが生活の中で固定概念が形成されるプロセスに似ており、個人が自身の経験を通して語る言語変化の過程を通じて、私たちの中に作られた枠組みや境界線を意識させ、その枠組みを作るものとは何かを問いかけています。
こういった消えゆく言語を研究する中で、キムは少数言語がインターネット上で翻訳されないことに気づきました。デジタル化によってさらに淘汰される言語と都市への人口集中によって失われる地方都市の状況を重ね合わせた《The Ghost, Sea and Moebius Loop》を制作しました。
新作の《And, I decide to make a short play》では、日本の少数言語であるアイヌ語とウチナーグチを話す人々へのインタビュー音声を元に構成され、バラバラに行われたインタビューをつなぎ合わせることで短い演劇を作りました。多くの鑑賞者にとって、それぞの言語を理解するには日本語訳(英語訳)だけが頼みの綱ですが、AI に翻訳させた文章は、意味が通らず違和感を感じます。また部分的に切り取られた言葉は文脈から離れることで真意を不明瞭にし、鑑賞者は理解できるはずの日本語の言葉にも疑問を持ち始めます。
作品の中に様々な仕掛けを施しながら、自分自身と鑑賞者に様々な問題を問いかける映像作品をぜひご高覧ください。
また、Tokyo Arts and Space 本郷にて 6 月 29 日 ( 土 ) から 8 月 4 日 ( 日 ) まで開催される「微粒子の呼吸トーキョーアーツアンドスペースレジデンス 2024 成果発表展」でも作品を展示しておりますので、併せてお楽しみにください。
オープニングレセプション:7 月 20 日(土) 17:00 - 19:00