没後30年 木下佳通代

木下佳通代《LA92-CA681》 1992年 大阪中之島美術館蔵

木下佳通代《LA92-CA681》 1992年 大阪中之島美術館蔵

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会 期
20240525日 -  20240818
開催時間
10時00分 - 17時00分
入場は16時30分まで
休み
月曜日
7/15(月・祝)、8/12(月・休)は開館
入場料
有料
一般1600円(1400円)、高大生1000円(800円)、中学生以下無料
※価格はすべて税込 ※()内は20名様以上の団体料金
作品の販売有無
展示のみ
この情報のお問合せ
06-4301-7285(大阪市総合コールセンター) 
情報提供者/投稿者
開催場所
大阪中之島美術館
住所
〒530-0005 大阪府
大阪市北区中之島4丁目3-1
最寄り駅
渡辺橋
電話番号
06-4301-7285(大阪市総合コールセンター・年中無休 8時~21時)

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

木下佳通代(1939 – 1994)は神戸を拠点に活躍した、関西の戦後美術を代表する美術家のひとりです。

木下は京都市立美術大学(現京都市立芸術大学)で学び、神戸市で美術教師として勤めたのち、1960年代末から「存在とは何か」をテーマに作家活動を本格化しました。

活動初期は写真を用いた作品を制作し、若くして評価された木下は関西、東京、海外と活動場所を広げていきます。そして81年にドイツのハイデルベルクで個展を開催し、ヨーロッパでも高く評価されるようになります。

海外での個展後の82年にこれまでの作風から離れ、抽象画を描くようになります。新たな作風で今後の活動も期待されるなか、90年のがん宣告によって木下の活動は変化していきます。

病魔にむしばまれながらも「描きたい、描きたい、時間が欲しい」と制作を続けた木下は94年に55歳の若さで亡くなります。

約30年間の作家活動で制作されたとされる1200点以上の作品は、関西各地の美術館などにコレクションされています。そのため国内で作品を展示されることはありましたが注目される機会は限られていました。2015年に海外の展覧会に出品されたことを契機に、現在海外でも再び注目を浴び始めています。

本展は国内の美術館では初めての個展、そして作家木下佳通代の過去最大規模の展覧会です。本展では彼女の初期の作品や代表作、そして燃え尽きる命を思わせる絶筆に至る木下の活動を一挙にご紹介します。

[展示構成]
■序章 1960年代前半…在学中から1970年までの作品
1958年に京都市立美術大学(現京都市立芸術大学)に入学、黒田重太郎・須田国太郎に師事。河口龍夫や奥田善巳に出会い、グループ〈位〉とともに活動した時代までの初期作品を紹介します。

■1章 1970年代~80年代前半の作品 ドローイング、シルクスクリーン、写真、コラージュそしてビデオ
初期より積極的な活動を展開した木下はギャラリー16(京都)、村松画廊(東京)、トアロード画廊(神戸)を中心にほぼ毎年個展を開催します。写真のコラージュや構成、フェルトペンによるドローイングなどが多く発表され、作家として評価された最初の時期。このたび発掘されたビデオ作品も展示します。

■2章 絵画への移行/1982年からの10年
1982年に抽象絵画の制作へ大きく転向。力強いストロークの幅広い筆致や、描いた部分を拭き取るなど、92年までの間に作風は度々変化します。同系統の色の加減算による絵画は、時間が重層するような奥行きを生み出しました。
このたびの調査で明らかになった最大規模の作品も、修復後、本展で初公開となります。

■3章 がんの宣告、LAへの旅立ちそして絶筆
1990年、がんの告知を受けた木下。治療法を求めてロサンゼルスへ渡り、現地でも制作を続けました。
迫りくる死に対峙しながら、カンヴァスから緊張感をも感じさせる作品など作風も変化します。
94年に55歳で亡くなるまで、生涯で1200点以上、82年から絶筆までで絵画だけでも700点以上の作品を制作。絵画作品のシリーズを中心に94年の絶筆までを通して紹介します。

関連イベント

記念講演
カズさんのこと―木下佳通代という芸術家
開催日時:6月22日(土)14:00~15:30
登壇者:植松奎二(美術家)

講演+上映 再考・再生『ヴィデオ/ 京都/ 1974』
開催日時:7月20日(土)14:00~15:30予定
登壇者:今井祝雄(美術家)ほか
*いずれも会場:大阪中之島美術館1階ホール/ 定員:150名/ 聴講無料(ただし本展の観覧券(半券可)が必要) / 申込不要

担当学芸員によるギャラリートーク
開催日時:6月1日(土)、6月19日(水)、7月6日(土)、7月17日(水)、8月3日(土)、8月14日(水)
いずれも11:00~12:00
*いずれも会場:大阪中之島美術館5階展示室/ 定員:30名/ 参加無料(ただし当日入場するための観覧券が必要)/ 事前申込制

主催・協賛・後援

主催:大阪中之島美術館

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