第8回横浜トリエンナーレ「野草:いま、ここで生きてる」

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会 期
20240315日 -  20240609
開催時間
10時00分 - 18時00分
6月6日(木)~9日(日)は20時00分まで開場
入場は閉場の30分前まで
休み
木曜日
4月4日、5月2日、6月6日は開場
入場料
有料
・「野草:いま、ここで生きてる」鑑賞券
横浜美術館/旧第一銀行横浜支店/BankART KAIKO の 3 会場に入場可能(別日程も可)
一般2300円(2200円)、横浜市民2100円(2000円)、学生(19歳以上)1200円
・セット券 鑑賞券と「BankART Life7」「黄金町バザール 2024」のパスポートがセットになったチケット
一般3300円(3200円)、横浜市民3100円(3000円)、学生(19歳以上)2000円
・フリーパス すべての会場に何度でも入場できます(取扱場所は横浜美術館のみ)
一般5300円、横浜市民5100円、学生(19歳以上)3000円

※( )内は前売り料金 ※19歳以下または高校生以下無料 ※横浜市にお住まいの方はお得な価格でチケットをご購入できます。チケット購入の際に居住を証明するものを確認させていただきます。 ※学生チケットをお持ちの方は、各会場で在学を証明する書類(学生証等)を提示してください。 ※鑑賞券、セット券を購入済の方でもフリーパスへのアップグレードが可能です。差額分を横浜美術館会場チケット窓口にてお支払いください。 ※障がい者手帳をお持ちの方と介護の方1名は無料です。
作品の販売有無
展示のみ
この情報のお問合せ
ハローダイヤル050-5541-8600(9:00-20:00)
イベントURL
情報提供者/投稿者
開催場所
横浜美術館
住所
〒220-0012 神奈川県
横浜市西区みなとみらい3-4-1
最寄り駅
みなとみらい
電話番号
045-221-0300

詳細

展覧会内容

アートの扉を少しだけ開けて
ー第8回横浜トリエンナーレに向けてー

 横浜トリエンナーレは、3年に一度開催される現代アートの祭典です。2001年にスタートし、200を数える国内の芸術祭の中でも長い歴史を誇ります。国際的に活躍するアーティスティック・ディレクターを毎回招き、世界のアーティストたちがいま何を考え、どんな作品をつくっているかを広くご紹介するのが特徴です。
 このたび第8回展を迎えるにあたり、私たちは、強みであるこの「国際性」を大切にしながら、次の10年に横浜トリエンナーレがどうあるべきかを考えました。その結果、当初から掲げる「現代アートの良質の入門編になる」という目標に、いま一度ていねいに立ち返ることにしました。
 第4回展(2011年)から第7回展(2020年)までの10年は、展示の大きな部分を横浜美術館の会場が担いました。これからの10年は、もっと街なかのさまざまな場所に展示を広げていきたいと思います。美術館に行こうと身構えず、多くの方がふとアートに出会うタッチポイントを増やすべきと考えるからです。
 しかし同時に私たちは、改めて美術館会場のメリットにも目を向けます。3年の工事休館を経て今回リニューアルオープンを迎える美術館は、新しいエレベーターや多機能トイレ、授乳室を完備しています。また、あちこち移動しなくてもここだけでたくさんの作品を見ることができます。初めてで戸惑う方、小さなお子さんと一緒の方、体調が不安な方などのためにこそ、美術館会場は力を発揮します。
 こうした検討を踏まえて、私たちは、今回の第8回展を主に次の二つの部分で構成することにしました。
 
①アーティスティック・ディレクターであるリウ・ディンとキャロル・インホワ・ルーが「野草:いま、ここで生きてる」をテーマに展開する展示(横浜美術館他、全5会場)
②「アートもりもり!」の名称のもと、市内の各拠点が統一テーマ「野草」を踏まえて展開する展示

 気候変動や戦争、不寛容や経済格差。私たちの暮らしを支えていた価値が、いま大きく揺らいでいます。見る人それぞれの解釈を許す現代アートの作品は、見知らぬ誰かとその不安を分かち合い、共に明日への希望を見出すためのよき仲立ちとなります。すべてがわかったわけじゃないけれど、新しい扉を少しだけ開けた気がする。会場を訪れた方たちにそんな感覚を持ち返っていただきたくて、横浜トリエンナーレは次の10年への一歩を踏み出します。

横浜トリエンナーレ組織委員会 総合ディレクター
横浜美術館 館長
蔵屋美香

[第8回横浜トリエンナーレの特徴]

アーティスティック・ディレクターによる国際展「野草:いま、ここで生きてる」とは?
―この世界に生きる、わたしたちひとりひとりへのメッセージ

環境破壊や戦争、経済格差や不寛容――わたしたちの世界は今日多くの問題を抱えています。二人のアーティスティック・ディレクターが企画する国際展「野草:いま、ここで生きてる」は、野の草のようにもろく無防備で、しかしこうした状況をたくましく生き抜こうとするひとりひとりの姿に目を向けます。「野草」というタイトルは、日本にゆかりの深い中国の小説家、魯迅(ろじん)の詩集『野草』(1927年刊行)に由来します。展覧会は、魯迅の時代を出発点に、東西冷戦の終結など、今日の息苦しさを生むもととなったこの100年のできごとをたどります。同時に、今この時代に対峙し、変化をもたらそうとするさまざまな作品をご紹介します。世界中から集まったアーティストたちの作品を通してわたしたちの生き方をふり返り、制度やシステムの限界を超えて未来を生きる希望をみなさんと共に見出したいと考えます。

世界の現代アートが横浜にやってくる
―参加アーティスト67組、20組が新作を発表、日本初出展は30組

「野草」展には67組の多様な国/地域のアーティストが参加します(2024年1月17日現在)。このうち新作を発表するアーティストは20組、日本で初めて紹介されるアーティストは30組です。
北極圏の遊牧民、サーミ族の血をひき、人と自然の新たな共生のかたちを示すヨアル・ナンゴ(Joar NANGO)。トランスジェンダーとして既成概念にとらわれない多様性のあり方を社会に問うピッパ・ガーナー(Pippa GARNER)。南アフリカ社会に潜む家父長制や植民地主義と、そこから生まれる不平等をテーマに立体作品を制作するルンギスワ・グンタ(Lungiswa GQUNTA)。ウクライナのリヴィウで結成され、戦時下の市民生活をリアルに伝えるオープングループ(Open Group)。いずれも日本初出展の注目のアーティストたちです

横浜駅から山手地区におよぶ広いエリアが舞台
―「野草」展+「アートもりもり!」が一帯に多彩な展示やプロジェクトを展開

第8回横浜トリエンナーレは、横浜駅から山手地区におよぶ広いエリアで行われます。
「野草」展のメイン会場は、本展をもって3年ぶりにリニューアルオープンする「横浜美術館」と、港近くの「旧第一銀行横浜支店」および「BankART KAIKO」です。東西冷戦終結の1989年にオープンした横浜美術館と、魯迅の『野草』の時代に建てられた二つの歴史的建造物が、アーティスティック・ディレクターのコンセプトにふさわしい舞台を提供します。また、「クイーンズスクエア横浜」、「みなとみらい線元町・中華街駅連絡通路」の無料空間にも作品を展示します。
あわせて「アートもりもり!」の名称で、「野草」の統一テーマのもと、地域の文化・芸術拠点が多彩な展示やプログラムを展開します。「BankART Life7」(BankART Station周辺、みなとみらい線新高島駅)、および「黄金町バザール2024」(京急線日ノ出町駅・黄金町駅間の高架下スタジオやその周辺スタジオほか)は、「野草」展とのセット券で楽しめます。
その他、写真家、石内都の「絹の夢―silk threaded memories」(みなとみらい線馬車道駅コンコース)など、無料で楽しめる展示も盛りだくさんです。
海と山、新しいまちと歴史あるまち。さまざまな横浜の素顔に触れながらアートと対話する――そんな横浜ならではの街歩きをお楽しみください。

いつでも、どなたでも「野草」体験
―子どもやファミリー、アートビギナーも安心のプログラムを多数ご用意

「野草」展では、作品を鑑賞するだけでなく、つくったり、しゃべったり、考えたり、くつろいだりしながら子どもも大人も楽しめるプログラムを多数ご用意します。
横浜美術館内には、気軽に休憩したりワークショップに参加したりできる「こどものアートひろば『はらっぱ』」が初登場。横浜市役所アトリウムでは開幕時期にあわせ、ファミリーイベント「わくわくアートひろば」も開催します。
展示室内で気兼ねなくおしゃべりできる「おしゃべり鑑賞デー」や、短時間でわかりやすい「はじめての横浜トリエンナーレ『ちょこっとガイドツアー』」は、アートビギナーにぴったりのプログラム。高校生および18歳以下は入場無料とし、ゲーム型イベントなどを実施してアートとの出会いをサポートします。

横浜美術館のリニューアルオープンを飾る展覧会
―どなたにとってもやさしい鑑賞環境を提供
「野草」展により、約3年にわたり休館していた横浜美術館はリニューアルオープンを迎えます。多機能トイレや授乳室を完備し、初めての現代アートで戸惑う方、小さいお子さん連れの方、体調に不安を抱える方などにやさしい鑑賞環境を提供します。

会場は以下となります。
横浜美術館(横浜市西区みなとみらい3-4-1)
旧第一銀行横浜支店(横浜市中区本町6-50-1)
BankART KAIKO(横浜市中区北仲通 5-57-2 KITANAKA BRICK & WHITE 1F)
クイーンズスクエア横浜(横浜市西区みなとみらい2-3 クイーンズスクエア横浜2F クイーンモール)
元町・中華街駅連絡通路(みなとみらい線「元町・中華街駅」中華街・山下公園改札1番出口方面)

関連イベント

アートもりもり!について
横浜駅から山手地区におよぶ広いエリアでは、「アートもりもり!」と称し、「野草」の統一テーマのもとで展開される文化・芸術活動拠点の展示やプログラムを楽しむことができます。

[セット券で鑑賞できるプログラム]
BankART Life7「UrbanNesting:再び都市に棲む」
会期:2024年3月15日(金)–6月9日(日)
開場時間:11:00–19:00
会場:BankART Station 他周辺各所

黄金町バザール2024 —世界のすべてがアートでできているわけではない
会期:2024年3月15日(金)–6月9日(日) ※会期中に一部展示変更あり
開場時間:11:00–19:00
会場:京急線日ノ出町駅・黄金町駅間の高架下スタジオ/周辺のスタジオほか

[一緒に横浜で開催される主なアートプログラム]
石内都「絹の夢―silk threaded memories」
会期:3/15(金)–6/9(日)
会場:みなとみらい線馬車道駅コンコース

ポート・ジャーニー・プロジェクト “SEVEN SEEDS”展
会期:5/10(金)–6/9(日)
主催・会場:象の鼻テラス

創造都市横浜20周年記念 横浜クリエイティブCOOP
会期:3/15(金)~6/9(日)
会場:BankART KAIKOショップエリア

NEWoMan ART Window「Hi and Bye」髙橋銑
会期:4/1(月)–5/31(金)
会場:ニュウマン横浜 NEWoMan ART Window

横浜マリンタワー 横浜トリエンナーレ特別プログラム
会期:3/15(金)–6/9(日)
会場:横浜マリンタワー 2階アートギャラリー、展望フロア

主催・協賛・後援

主催:横浜市、(公財)横浜市芸術文化振興財団、NHK、朝日新聞社、横浜トリエンナーレ組織委員会

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