甲斐荘楠音の全貌 絵画、演劇、映画を越境する個性

《虹のかけ橋(七妍)》1915-76年、京都国立近代美術館

《虹のかけ橋(七妍)》1915-76年、京都国立近代美術館

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会 期
20230701日 -  20230827
開催時間
10時00分 - 18時00分
金曜日は20時00分まで
入館は閉館の30分前まで
休み
月曜日
7/17,8/14,8/21は開館、7/18(火)
入場料
有料
一般1,400円、高校・大学生1,200円、中学生以下無料
※障がい者手帳等持参の方は100円引き(介添者1名は無料) ※最新情報・チケット購入方法は当館ウェブサイトでご確認ください。
作品の販売有無
展示のみ
この情報のお問合せ
東京ステーションギャラリー
情報提供者/投稿者
開催場所
東京ステーションギャラリー
住所
〒100-0005 東京都
千代田区丸の内1-9-1【JR 東京駅 丸の内北口 改札前】
最寄り駅
東京駅
電話番号
03-3212-2485

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

東京ステーションギャラリーでは、企画展「甲斐荘楠音の全貌 絵画、演劇、映画を越境する個性」を、2023年7月1日(土)から8月27日(日)まで開催します。大正画壇の異才・甲斐荘楠音の26年ぶりとなる回顧展。京都国立近代美術館をはじめ国内外に所蔵される甲斐荘の代表的な作品群が一堂に会します。しかし、本展の魅力はそれだけじゃない! 創作の裏側を物語る写真やスケッチ、未公開のスクラップブック、そして後半生に手掛けた知られざる映画衣裳まで、過去最大のスケールで甲斐荘の全貌を振り返ります。

あやしさを超えて、誰も見たことのない甲斐荘楠音の全貌にせまる
甲斐荘楠音(1894-1978/かいのしょうただおと)は、大正期から昭和初期にかけて日本画家として活動し、革新的な日本画表現を世に問うた「国画創作協会」の一員として意欲的な作品を次々と発表しました。しかし、戦前の画壇で高い評価を受けるも1940年頃に画業を中断し映画業界に転身。長らくその仕事の全貌が顧みられることはありませんでした。本展は1997年以降26年ぶり、東京の美術館では初となる本格的な甲斐荘の回顧展です。これまで知られてきた妖艶な絵画作品はもとよりスクラップブック・写真・写生帖・映像・映画衣裳・ポスターなど、甲斐荘に関する作品や資料のすべてを等しく展示します。画家として、映画人として、演劇に通じた趣味人として――さまざまな芸術を越境する「複雑かつ多面的な個性をもった表現者」として甲斐荘を再定義します。

甲斐荘楠音が携わった時代劇映画
甲斐荘楠音は衣裳・風俗考証家として、日本の時代劇映画の黄金期を支えました。本展に展示される映画衣裳の制作には甲斐荘が携わっています。映画監督・溝口健二をして「甲斐荘君が手伝ってくれると品がよくなる」と言わしめた考証家としての手腕は、伊藤大輔や松田定次ら時代劇映画の名監督たちから厚い信頼を得ていました。本展には、東映京都撮影所に保管されていた往年の映画衣裳の数々が展示されます。名優・市川右太衛門が袖を通した絢爛豪華な衣裳をはじめ、数々の映画資料が甲斐荘の見識や感性を物語ってくれます。

見どころ1 過去最大スケールの回顧展、ついに創作の全貌が明らかに!
デカダンス薫る大正画壇の異才にして、昭和チャンバラ時代劇の陰の立役者。そして芝居を愛し、自らも演じることに興じた趣味人にして数寄者――。謎多き「あやしい画家」から「多面的な個性をもった不世出の表現者」へ、甲斐荘のイメージをアップデートする過去最大の回顧展。多彩な作品と資料から甲斐荘の知られざる「越境性」を明らかにします。

見どころ2 甲斐荘・昭和初期の傑作がメトロポリタン美術館から凱旋!
「国画創作協会」解散後、甲斐荘が新たな活動の場とした絵画団体「新樹社」。その記念すべき第1回に出品された甲斐荘の意欲作《春》が、はるばるニューヨークから凱旋します。甲斐荘絵画のエッセンス、圧倒的な存在感を感じられる秀逸な作品は必見です。

見どころ3 甲斐荘の知られざる後半生を物語る、昭和の銀幕を彩った映画衣裳の数々!
東映時代劇の最も華々しい時代を彩った珠玉の衣裳が目白押し。名優・市川右太衛門と甲斐荘楠音がともに作り上げた「旗本退屈男」シリーズの豪華衣裳を中心に、甲斐荘が考証・提案した映画衣裳をポスターやスチル等と併せて展示します。また、甲斐荘が『雨月物語』(溝口健二監督・1953年)のために考案し、アカデミー賞衣裳デザイン賞にノミネートされた衣裳もパリのシネマテーク・フランセーズから海を越えて来日します。

会期中、展示替えをおこないます[前期7/1~7/30、後期8/1~8/27]

主催・協賛・後援

主催:東京ステーションギャラリー[公益財団法人東日本鉄道文化財団]、日本経済新聞社
協賛:高砂香料工業
特別協力:東映、東映太秦映画村
協力:国際日本文化研究センター、京都日本文化資源研究所

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