開催時間 |
12時00分 - 18時00分
最終日17:00まで |
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クリエイター在廊 |
有
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入場料 |
無料 |
作品の販売有無 |
販売有
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この情報のお問合せ |
gallery@nenohoshi.com
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イベントURL | |
情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒150-0034 東京都
渋谷区代官山町13-8 キャッスルM113 |
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最寄り駅 | 代官山 |
電話番号 | 03-6416-5919 |
私の絵のほとんどは、どこか暗く不安を孕んだ日常を描いています。
明るい色の世界に影が差し込み混じり合うように、登場人物たちは怪しげな魅力で物語の中を生きています。芸術というものの中で興味深いことは恐ろしいものと美しいものを同時に見せられる事だと思うのです。
日常の私的な出来事や印象をきっかけに、手に届く範囲の人や風景をモチーフにする私にとって、
知らず知らずに変わっていく何気ない日々はとても不思議で怖く感じる事があります。
人が人と知り合い親密になるときに、同時に他の誰かとの縁や付き合いが薄れて消えていっているような感覚、それら一つ一つを気に留めていてはキリが無いですが、ふと何かのきっかけでいつの間にか会わなくなった昔の知り合いとの日々を思い出すことは制作を続ける中でとても大切だと感じます。
モチーフとなる景色は思い出のように不鮮明で液状化したような形に描いており、
一見して状況の把握を拒みます。鑑賞者は作品の全体またはその細部とそれらの間の物語を把握するために、絵から離れたり近づいたりするようになります。
まるで朧げな思い出を聞くかのように、表情や小物から手探りで何を描いているのかを探るのです。
その過程で目の前にある絵と景色や人物を通して、私の知らない鑑賞者の思い出も思い出させようとしているのです。
そうやって私は、知り合った人の知らない思い出を描いてるのです。