開催時間 |
11時00分 - 20時00分
|
---|---|
この情報のお問合せ |
Room_412 担当:伊東
Tel: 050-5319-8428 E-mail: t.ito@room412.jp |
イベントURL | |
情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒150-0031 東京都
渋谷区桜丘町15-8 高木ビル412号室 |
---|---|
最寄り駅 | 渋谷 |
電話番号 | 050-5319-8428 |
①ある事実・事象は表象と物質に分裂し、その中で質量は軽くなっていくような予感がします。また事実を構成する物質と意味は分解、置き換えられ、もう前の事実に戻ることはない。しかしテセウスの船を繰り返すからこそ、未来をも射程に収め、ついには事実を無限の存在にするのではないか、と駅前の銅像ハチ公とホログラムハチ公を見た時に思いました。
②SF小説は現在、過去未来を射程に人間の本質、行く末を探求した言語による表現で、大変面白いと思います。ハクスリーの『すばらしい新世界』の初版発行は1932年。90年前の作品ですが、古めかしさを感じなかったのは、文字媒体だったからかもしれません。そこで言語を中心に作品を作ることはできないかと考えつき、①での予感を踏まえ、言語空間と質量(現実空間)をテーマにやってみることにしました。
③なぜfictionにこだわるのかというと、一つの端末でそこそこ満たせる”範囲”に住んでいて、画面越しから観光客のような距離感で現実を見ている気がします。視覚から伝わる実体がないものを源にリアリティ(幸福感や実感、欲求というべきでしょうか・・・)を作り出し、目の前にある現実に現実味がないという奇妙な状況が出来上がっているのではないかと思うのです。
SF的な遠すぎる過去と未来、現在を射程に抑えた時間の捉え方、現代人の知覚の中に膨大な広がりをみせる表象の世界を表す一言として『 /Side Fiction』としました。時間とは常に並走しているつもりでも、過去と未来は勝手に膨張していて、こちらはルームランナーの上を走るのと変わらないのかもしれません。
Room_412