開催時間 |
9時30分 - 18時00分
入場は17時30分まで |
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休み |
月曜日、2月25日(火)
※水戸芸術館は、4月1日(水)より現代美術ギャラリーを再開しておりましたが、1日夜に新型コロナウィルス感染症患者が水戸市内で確認されたことによる、「水戸市新型コロナウイルス感染症対策本部」の方針を受け、4月3日(金)から5月10日(日)までの間、臨時休館といたします。 本展は、5月6日(水)までの開催予定でしたが、4月2日(木)をもちまして会期終了とさせていただきます。 |
入場料 |
有料 一般900円、前売・団体(20名以上)700円、高校生以下・70歳以上、障害者手帳などをお持ちの方と付き添いの方1名は無料 ※学生証、年齢のわかる身分証明書が必要です。詳しくはお問合せください。※一年間有効フリーパス「年間パス」2,000円 ※学生とシニアのための特別割引デー「FirstFriday」→学生証をお持ちの方と65歳~69歳の方は、毎月第一金曜日(3月6日、4月3日、5月1日)100円 |
作品の販売有無 |
展示のみ
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この情報のお問合せ |
水戸芸術館(代表) TEL:029-227-8111
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒310-0063 茨城県
水戸市五軒町1-6-8 |
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最寄り駅 | 水戸 |
電話番号 | 029-227-8111 |
私の蝶は銀色に輝くジェット機のイメージよ————。日本のファッションデザイン界のパイオニアである森英恵のこの言葉には、自身の代表的なモチーフである蝶に込められた想いが詰まっています。戦後の復興期にファッションデザイナーとして走り出し、東西の文化を融合させながら世界にはばたく力強い女性として活躍してきた森。1965年にニューヨークで海外初のショー、1977年には東洋人で初めてパリ・オートクチュール組合の会員となり、世界的なファッションデザイナーとしてその名を知られるようになりました。自身の名前を冠したブランドはもちろん、時代とともに第一線を駆け抜けてきた姿は、女性の社会進出の先駆けを象徴する憧れの女性像として人々に愛され続けてきました。本展では森が、半世紀に渡り手がけてきたオートクチュールや映画、舞台の衣裳、ユニフォームなど、多岐にわたる手仕事の作品を通し、激動の時代をしなやかに切り開いてきた彼女の足跡を紹介します。
【作家プロフィール】
森英恵(もりはなえ)
1951年スタジオを設立。日本映画全盛期に数多くの衣裳デザインを担当する。1965年ニューヨークで初の海外コレクションを発表、「EAST MEETS WEST」と絶賛される。1977年パリにメゾンをオープンし、オートクチュール組合に属する唯一の東洋人として国際的な活動を展開。日本ファッション界の草分け的な存在になり、国境を越えた「美の大使」と高く評価されている。現在は衣裳展の開催や若手の育成など、「手で創る」をテーマに活動。「文化勲章」「紫綬褒章」「朝日賞」「レジオン・ドヌール勲章オフィシエ」他、受賞多数。
[みどころ]
〇蝶のオートクチュール
作品のみならず自身も「マダムバタフライ」と称されるほど、森英恵は永年にわたって蝶を描いた作品を創り続けてきました。ひとつのモチーフから多彩な表現が生み出され、森の手によって輝きを与えられた蝶たちはきらびやかなショーのスポットライトの下で美しくはばたいてきました。その世界観をイメージした展示空間の中で、蝶をあしらった数々のオートクチュールを展示します。
〇多彩なオートクチュール
東洋の美意識と西洋的フォルムから生み出される森のオートクチュールは「東洋と西洋の出会い」として世界で賞賛されてきました。世界のファッションの中心、パリで発表した数々のオートクチュールの中から、特徴的な技法や素材、テキスタイルなどに注目し、厳選された作品を展示します。
〇蝶の舞う映像空間
幼少期をすごした島根の六日市町には、辺り一面に自然の色彩が溢れ、紋白蝶が飛び交っていたそうです。その思い出の原風景からオートクチュールの世界へとはばたいた森の蝶たち。本展では森が蝶に込めたインスピレーションをイメージした体験型映像作品を展示室に設けました。衣裳から抜け出した蝶が美しく舞う姿を、没入感ある空間でお楽しみいただけます。
演出:齋藤達也、CG:福田泰崇、音楽:LADER production
〇創作の現場、アトリエより
華やかな世界の舞台裏には、創り手たちの努力がつまったもう一つの現場があります。50年代、森がファッションデザイナーとしてのキャリアをスタートした新宿の「ひよしや」時代の写真とともに、オートクチュール制作に欠かせない素材や創り手の息吹を感じさせる道具を展示します。
〇森英恵が手がけた舞台衣装
オペラやバレエ、能に歌舞伎、美空ひばりの東京ドーム公演や劇団四季の作品など、森は数々の舞台衣裳を手がけてきました。特に、彼女が初めて訪れたニューヨークで見たオペラ「蝶々夫人」が描くかよわい日本人女性像は、彼女の反骨精神を奮起させ世界へはばたくきっかけにもなりました。それ故に浅利慶太と手がけた同公演は彼女にとっても重要な意味合いを持っています。数々のステージから代表作を紹介します。
〇銀幕を彩った映画衣装
1950年代から60年代にかけて続いた日本映画の黄金期。当時二十代の森は、浅丘ルリ子や岡田茉莉子、石原裕次郎といった銀幕スターらの数百もの映画衣裳を創り、小津安二郎や吉村公三郎、大島渚といった名監督の下で多くを学びました。映像の中での表現を通じ人間の本質について学んだ、若かりし頃の森の仕事についてパネルや映像を交え紹介いたします。
〇ユニフォーム、日本の顔として
世界各地に降り立ってきた日本航空、260 名におよぶ日本選手団を送り出したバルセロナ五輪、70年の大阪万博など、森は国際舞台で輝く人々に向けたユニフォームをデザインしてきました。シーンに合わせた機能性と美しさを兼ね備えたユニフォームは、日本の顔として人々に親しまれています。森が手がけたユニフォームの中から、代表作を展示します。
〇森英恵のライフストーリー
森英恵は、戦後の日本から世界にはばたいた女性として、多くの人から憧れの眼差しを向けられてきました。華やかなショー、セレブリティとの交流、多彩なアーティストとの交流。しかし、彼女の功績の背後には、語りつくせない努力がありました。日本人として、挑戦を重ねてきた森の半生を、彼女の言葉や写真などを通して辿ります。
■担当キュレーターによるギャラリー・ツアー
展覧会担当キュレーターが展覧会を解説付きでご案内します。
日時:3月12日(木)16:00~17:00
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
料金:無料 ※参加ご希望の方はギャラリー入口にお集まりください。
■ウィークエンド・ギャラリートーク
市民ボランティア CAC ギャラリートーカーとともに展覧会を鑑賞します。
日時:3月7日(土)~ 5月2日(土) 毎週土曜日 各日14:30 ~(約40分)
※都合により中止になる場合がございます。
主催:公益財団法人水戸市芸術振興財団
協賛:株式会社アダストリア、医療法人真成会たきもとクリニック
協力:森英恵事務所、株式会社ハナエモリ・アソシエイツ、株式会社インファス・ドットコム、四季株式会社、日活株式会社、松竹株式会社、NHK、株式会社息吹工藝社、株式会社アバクス、サントリーホールディングス株式会社
企画:水戸芸術館
企画協力:島根県立石見美術館、株式会社 Studio 仕組
[同時開催]
開館 30 周年記念事業 磯崎 新-水戸芸術館 縁起-
建築家磯崎 新による美術館設計を振り返るシリーズの一環として、当館では水戸芸術館の設計コンセプトや経緯について、資料を中心に紹介する小規模な展覧会を会期を延長して開催します。
会期:2019年11月16日(土)~ 5月6日(水・振) ※1月27日(月)~2月21日(金)の間は閉場します
会場:現代美術ギャラリー第9室
主催:公益財団法人水戸市芸術振興財団
企画:磯崎新アトリエ/水戸芸術館
※料金は展覧会入場料に含まれます