【 当然の結末#2(鑑賞と干渉、言語能力、円周軌道):神馬啓佑 】展

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会 期
20180323日 -  20180408
開催時間
11時00分 - 19時00分
金曜日のみ20:00まで
休み
月曜日休廊 
入場料
無料
この情報のお問合せ
【Tel】 075-231-0706 
【Fax】 075-231-0703
【Mail】 info@galleryparc.com
情報提供者/投稿者
開催場所
Gallery PARC
住所
〒602-8242 京都府
〒602-8242 京都府京都市上京区皀莢町287  堀川新文化ビルヂング 2階
最寄り駅
京都市バス「堀川中立売」
電話番号
075-334-5085

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

【展覧会概要】
 Gallery PARC[グランマーブル ギャラリー・パルク]では、2018年3月23日(金)から4月8日(日)まで、神馬啓佑による個展「当然の結末#2(鑑賞と干渉、言語能力、円周軌道)」展を開催いたします。

 神馬啓佑(じんば・けいすけ/1985年・愛知県生まれ)は、2009年に京都造形芸術大学美術工芸学科洋画コース卒業、2011年に京都造形芸術大学大学院芸術研究科芸術表現専攻を修了し、在学中から個展・グループ展に積極的に参加、2016年に『VOCA展 現代美術の展望-新しい平面の作家たち-』(上野の森美術館、東京)に出品、同じく2016年に『肉とヴェール 清田泰寛・神馬啓佑 二人展』(京都芸術センター)に出展を重ねるなど、近年注目を集める画家です。

 これまで神馬は、美術史上の作品を熱心に研究するとともに、絵具が乾ききらないうちに指で即興的に描く作品や、描いた画面の上からメディウムを塗り、その表面を光沢が出るまで磨き上げた作品、線を描く代わりにマスキングテープで型取り、版画のように線や色を重ねていく作品など、多様な制作手法を用いた絵画作品を展開してきました。一方、描くモチーフや画題に関しては、初期から一貫して彼のごく個人的な感覚や経験、エピソードなどを出発点としており、近年は眼鏡やイヤホン、ベルトなどの自身の愛用品や所有物をモチーフに、それらを大画面に描いたシリーズ作品を発表しています。神馬はそれらを描く理由について、「自身の経験とモノの関係や時間」を描きたいと強く考えるようになったためであるとしています。

 神馬は現在、「所有物」のシリーズから発展し、「出来事」をモチーフに描く新作に取り組んでいます。本展「当然の結末#2」は、彼が京都~東京間を旅した、昨年のある3日間の経験を描こうとするものであり、サブタイトルとなる「(鑑賞と干渉、言語能力、円周軌道)」は、その3日のうちに出会った景色や人物、体験などから抱いた彼自身の印象や連想を端的な言葉にしたものです。

 これまでよりも長い時間軸や、自身の体験と記憶との関係など、多くの情報を含む「出来事」をテーマとするにあたり、神馬は、時系列に沿うスナップやストーリーではなく、「図解」という表現手段に着目します。「図解」が、”説明的なだけでなく造形的である”とともに、“情報が無限に広がる中で「個人的に整理し要約する」ような行為である”と考えるようになった神馬にとって、それは次なる作品展開への糸口であるとともに、「絵を描くこと」自体に対して新たな気づきを与えるものでもありました。

 本展において神馬は、「図解」から着想を得た表現・作品展開に挑むとともに、テキストや展示上のしつらえなどの要素を積極的に取り込み、絵画をめぐる様々な関係性をこれまで以上に広く捉えた展示に臨みます。
そこでは、彼が長年にわたって探求してきた「絵を描くこと」と同じように、極めて個人的な体験である「絵を観ること」についてもまた、私たちに新たな気づきをもたらす場所ともなるのではないでしょうか。

【ステートメント】
「所有物と出来事」について

 ここ最近の私の作品は、所有物を描くことが多く、実際、普段から身につけている日用品を描いています。それは単に所有物が描きたいというわけではなく、おそらく所有物との間にある「自分の経験とモノの関係や時間」を描きたいと強く考えるようになったためだと考えています。
 所有物は、その当時の趣向や時代の風潮、それから、所有者の生活レベルや立場を反映しているものです。 所有することは、所有者(自分自身など)の経験と実際のモノとの関係を指し、それは時に途切れたり、深く繋がったりと、モノとの関係を変化させていきます。そして、絵を描く行為は、目の前の様子をどのように考えるか、一体何を見ているのか、見えているものは何なのか、を何度も確かめさせます。
 所有物について考えることは、絵を描く行為に似ています。所有物について考え、絵を描くことで、その所有者の現在を反映した肖像に近いものになるのではと考えています。
 今回は、そこから飛躍する考え方で「出来事」をあつかいたいと考えています。例えば所有物や自分自身などを「点」のようだと考えると、その点を結んでいくとある出来事が浮かび上がり、愛着など体験や関係性が見えてきて、星座のように形が見えていく感覚があります。今回は、出来事を所有物やそれにまつわるエピソードを用いて、「何日間のある体験」というような時間を枠組みにして、形を導き出し、その集合を認識したいと考えています。

神馬啓佑

関連イベント

【作家プロフィール】

1985年 愛知県生まれ 兵庫県育ち
2009年 京都造形芸術大学 美術工芸学科 洋画コース 卒業
2011年 京都造形芸術大学大学院 芸術研究科表現専攻 修了

---個展---

2017年 「所有物について」block house (東京)
     「情景について考える」painting laboratory 303 (京都)
2015年 「塑性について-京都編-」division (京都)
     「塑性について」N-mark(愛知)
     「眼球に近い面」東山アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS) (京都)
2013年 「神馬啓佑展」銀座三越(東京)
2011年 「tabula」island MEDIUM(東京)
2010年 「bodyと language」galleryRAKU(京都)
2009年 「神馬啓佑展」2kw gallery(大阪)

---グループ展---

2017年 「なまの記号たち -ポートレイトの現在形-」シャトー小金井2F(東京)
     「Dialogue」TEZUKAYAMA gallery (大阪)
2016年 「肉とヴェール」京都芸術センター(京都)
     「trans art tokyo」旧東京電機大学付近(東京)
     「絵と図」成安造形大学(滋賀)
     「スピリチュアル イマジネーション」LIXIL ギャラリー(東京)
     「VOCA展 現代美術の展望-新しい平面の作家たち-」上野の森美術館(東京)
     「架設」京都清華大学(京都)
2015年 「まぼろしとのつきあい方」ギャルリ・オーブ(京都)
     「Before Night Falls 夜になるまえに」ARTZONE(京都)
     「魚の骨」3331 Arts Chiyoda アキバタマビ 21(東京)
     「あれからの、未来の途中-美術・工芸・デザインの新鋭 12 人」京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA(京都)
2014年 「THE MIRROR」名古屋商工会館(東京)
     「KUAD graduates under 30 selected」ギャルリ・オーブ(京都)
     「ケヴィン・シールズの欲望」Social Kitchen(京都)
     「SANDWICHlANTEROOM」HOTELANTEROOMKYOTOGallery9.5(京都)
     「未来の途中-美術・工芸・デザインの新鋭 12 人展」京都工芸繊維大学美術工芸資料館(京都)
2013年 「AT PAPER. EXHIBITION “09”」HOTEL ANTEROOM KYOTO Gallery9.5(京都)
     「豊島 MEETING2013-ART in 片山邸」片山邸(香川)
     「Pr PROJECT 2013 REUNION」京都造形芸術大学未来館(京都)
     「ULTRA AWARD Colosseum」ギャルリー・オーブ(京都)
     「DRAWING LESSONS」ギャルリ・オーブ(京都)
2012年 「Art Court Frontier 2012 #10」ART COURT Gallery(大阪)
     「ANTEROOM PROJECT」HOTEL ANTEROOM KYOTO(京都)
     「ヒロシマ・オー ヒロシマフクシマ」旧日本銀行(広島)
     「KISS THE HEART」日本橋三越(東京)
2011年 「ULTRA AWARD 2011」ARTZONE(京都)
     「台日交流展『渾冕』trans-plex」関渡美術館(台北)
     「修了制作展」京都造形芸術大学(京都)
2010年 「PAINTING IN QUESTION 」gallery16(京都)
     「open/island」3331 Arts Chiyoda 203 号室(東京)
     「NIPPON ARTNEXT 2010」京都造形芸術大学 東北芸術工科大学外苑キャンパス(東京)
     「NEW DIRECTIONS #2 TRANS-PLeX」Tokyo wonder site hongo(東京)
     「わくわく kyotoプロジェクト」旧立誠小学校(京都)
     「美術の宿題」小野町デパート(和歌山)
     「SPURT」ギャルリ・オーブ(京都)
     「power of painting」island(千葉)
     「G-TOKYO2010」森アーツセンターギャラリー(東京)
2009年 「The bloom」Art Jam Contemporary(東京)
     「tourbilion VII」O GALLERY EYES(大阪)
     「混沌から躍り出る星たち 2009」スパイラルガーデン(東京)
     「ミツツ - 観察による可能性 -」ARTZONE(京都)
     「アートアワードトーキョー丸の内 2009」行幸地下ギャラリー(東京)

---受賞---

2014年 「KUAD graduates under 30 selected」展 U30 作家賞/東山アーティスト・プレイスメント・サービス(HPAS)賞
2011年 ULTRA AWARD 2011 最優秀賞
2009年 アートアワードトーキョー丸の内 2009 高橋明也賞

主催・協賛・後援

Gallery PARC

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