「至上の印象派展」ビュールレ・コレクション

ピエール=オーギュスト・ルノワール《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)》©Foundation E.G.Bührle Collection,Zurich (Swiss) Photo: SIK-ISEA, Zurich (J.-P.Kuhn)
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    会 期
    20180214日 -  20180507
    開催時間
    10時00分 - 18時00分
    毎週金・土曜日、4月28日(土)~5月6日(日)は20時00分まで ※入場は閉館の30分前まで
    休み
    火(ただし5月1日(火)は除く)
    入場料
    有料
    一般1600円(1400円)、大学生1200円(1000円)、高校生800円(600円)、中学生以下無料
    ※( )内は前売り、20名以上の団体 ※障がい者手帳をご持参の方(付添の方1名を含む)は無料
    作品の販売有無
    展示のみ
    この情報のお問合せ
    03-5777-8600(ハローダイヤル)
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    情報提供者/投稿者
    開催場所
    国立新美術館
    住所
    〒106-8558 東京都
    港区六本木7-22-2
    最寄り駅
    乃木坂
    電話番号
    050-5541-8600(ハローダイヤル)

    詳細

    展覧会内容

    ドイツに生まれ、スイスに移住したエミール・ゲオルク・ビュールレ(1890-1956)は、戦前から戦後にかけて実業家として富を築く一方、生涯を通じて美術品の収集に情熱を注ぎました。ビュールレは1937年にスイス国籍を得て、一家とともに移り住んだチューリヒの邸宅を飾るため、美術品の購入をはじめます。時にはレンブラントやファン・ゴッホの贋作を購入してしまうなどの失敗もありながら、信頼のおける画商たちとの出会いを経て、自身のコレクションを増やしていきました。やがてビュールレ・コレクションは、フランスの印象派とポスト印象派を中心に、それらの作品への理解を深めるものとして16世紀から18世紀のオランダ派やヴェネツィア派の絵画やゴシック式彫刻などの古典作品から、ナビ派、フォーヴィスム、キュビスム、1900年以降のフランス前衛絵画までを揃え、世界を代表するプライベート・コレクションの一つとなりました。

    名作揃いのビュールレ・コレクションですが、これまでヨーロッパ以外へ所蔵品がまとまって貸し出されたことはほとんどなく、日本で紹介されたのは、ビュールレ氏の生誕100年を記念し、1990年から1991年にワシントン、モントリオール、横浜、ロンドンで開催された世界巡回展の 1 回限りでした。これまでは、ビュールレが作品を保管していた邸宅の別棟を改装した美術館で、この優れたコレクションを鑑賞することができましたが、その美術館は2015年に閉館され、今回27年ぶりに日本でコレクション展が実現することになりました。2020年にビュールレ・コレクションの所蔵作品は一括して、チューリヒ美術館に管理が移ることが決まっており、今回の展覧会は日本でコレクションの全貌を見ることができる最後の貴重な機会となります。印象派の作品を中心に約60点の名作が揃った「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」をご堪能ください。

    [みどころ]
    「至上の印象派コレクション」
    今回の展覧会には、作品も作家名も、どこかで見たことのある、聞いたことのある作品ばかりが揃います。きっと「この絵はビュールレが持っていたのか!」と驚く作品が数多く登場することでしょう。ドラクロワ(1798-1863)、ドガ(1834-1917)、マネ(1832-1883)、ルノワール(1841-1919)、ファン・ゴッホ(1853-1890)、ゴーギャン(1848-1903)、モネ(1840-1926)、セザンヌ(1839-1906)、マティス(1869-1954)、ピカソ(1881-1973)… あまりにも豪華すぎる作家たちがこの展覧会で競演します。なかでも、傑作中の傑作が揃うビュールレ・コレクションの印象派・ポスト印象派の作品は、その質の高さゆえ世界中の美術ファンから注目されています。絵画史上、最も有名な少女ともいわれるルノワールの《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)》とセザンヌの《赤いチョッキの少年》の 2 点は両巨匠の「最高傑作」として知られ、この 2 点だけでも十分に価値のあるコレクションといえます。

    「全て、一人のコレクターが集めました」
    こうした傑作の数々は、ドイツに生まれ、スイスで後半生をすごしたエミール・ゲオルク・ビュールレ(1890-1956)が集めました。学生の頃から美術に興味を持っていたビュールレですが、第一次世界大戦と第二次世界大戦を経験し、美術とはかけ離れた世界で実業家として成功、富を築きました。しかし、目まぐるしく状況が変化する世界と自身の仕事を通じ、やはり彼にとっての心の拠りどころは美術でした。時間を見つけては、チューリヒの邸宅の隣にある別棟で自身のコレクションをひたすら眺め、絵画の世界に浸っていたというビュールレ。彼の死後、その別棟は美術館として改築され、コレクションが一般公開されていましたが、スイス国外に彼の所蔵作品がまとまって公開されたのは過去に数回のみ、そして世界に大々的に報じられた2008年の 4 点の絵画盗難事件以来、一般公開が規制されてしまいました(その後、 4 点は無事に戻されました)。そして2020年には、ビュールレが生涯を通じ財政的支援を続けてきたチューリヒ美術館に、全てのコレクションが移管されることが決まっています。ビュールレのコレクターとしての視点が感じられるコレクションの全貌がみられるのはこれが最後となります。

    「出品作のおよそ半数が日本初公開!」
    ビュールレ・コレクションには、モネ、ファン・ゴッホ、セザンヌなどの傑作が数多く含まれており、今回、近代美術の精華ともいえる作品約60点を展示しますが、その半数は日本初公開です。なかでもモネの代表作の一つである《睡蓮の池、緑の反映》は、ビュールレがパリ郊外のジヴェルニー(モネが一連の睡蓮作品を描いた場所)に実際に足を運び、自分の目で見て購入を決めた作品であり、これまでスイスから一度も出たことのなかったおよそ高さ2メートル×幅4メートルの大作です。日本でまだ見たことのないモネの「睡蓮」。門外不出といわれたモネの最高傑作をこの機会にぜひご覧ください。

    主催・協賛・後援

    主催:国立新美術館、東京新聞、NHK、NHKプロモーション
    協賛:ジュリアス・ベア・グループ、損保ジャパン日本興亜
    後援:外務省、スイス大使館
    協カ:スイス政府観光局、スイス インターナショナル エアラインズ、日本貨物航空、ヤマトロジスティクス

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