開催時間 |
11時00分 - 19時00分
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休み |
日・月・祝
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入場料 |
無料 |
作品の販売有無 |
販売有
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この情報のお問合せ |
Gallery MoMo Ryogoku
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒130-0014 東京都
墨田区亀沢1-7-15 |
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最寄り駅 | 両国 |
電話番号 | 03-3621-6813 |
この度、GALLERY MOMO Ryogoku では、7月1日(土)から7月29日(土)まで大阪を拠点に活動する奥田文子の6年振り3回目の個展「Untitled」を開催いたします。
奥田は1980年大阪生まれ、2005年に大阪教育大学大学院を修了、同年「夢広場はるひ絵画ビエンナーレ」で奨励賞を受賞し、その後教職に就き、翌年はシェル美術賞展に入選、大阪での発表の他08年及び11年に当ギャラリーで個展を開催するなど、制作を継続しています。
奥田は以前より、光に溶け込むような自然をモチーフに、人と自然を描いてきました。自然の中に描かれる人物は、その風景の大きなスケール感の中で卑小とも言える存在感ですが、シンプルに描かれながらも風景と一体化して溶け込み、自然と共にある人間の営みやありようを示しています。その描写は、奥田自身が目で捉えた実際の風景と、感性や思考という内面的で精神的な過程で濾過されてきた、いわば情景の記憶とでも言える風景となっています。
今回の約6年ぶりの当ギャラリーでの個展では、奥田自身が足を運んだ場所の中でも、木の形やその隙間から見える空や、木漏れ日などの景色をモチーフにした作品を展示する予定です。奥田の独特な光と影の表現はそのままに、以前よりも風景への距離は近くなり、描く対象が自分に近づいて来て、その向こう側との対比が面自いと語る作品に新たな要素を感じることができます。
大きさや広さの基準をぼかしたいという意図で描かれる人物や人工物は、およそ現実とはかけ離れた小さなスケールで描かれ、一見心象風景とも言えます。それは、自分の存在や周りの世界が不確かなものになるような感覚を観る者に与えられるよう企図されています。誰もが見るような風景を描きながら、作家の目を通したその情景は見る人に新鮮で清々としたイメージをもたらし、風景に溶け込んでいくかのような感覚にさえ捕われます。
今展では、大作の油彩作品を含む約10点の新作を展示する予定です。木々は青さを増し生命力みなぎる季節、暑さに負けず皆様のご高覧をお待ちしています。
アーティストステートメント
真っ暗な場所にいる時や大きなものの前にいる時、突然自分の輪郭がわからなくなる瞬間があります。
自分の体と中身がわかれて、空気と一緒になったような感覚。
絵の中に私が置いた人たちも、そんな感覚を感じてくれといいなと思います。
2017年 奥田文子