開催時間 |
12時00分 - 19時00分
※3日限定会期です。 |
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クリエイター在廊 |
有
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入場料 |
無料 |
展覧会の撮影 |
可 |
作品の販売有無 |
販売有
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この情報のお問合せ |
tel: 072-773-3910 mail:gallerysojiro@gmail.com
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イベントURL | |
情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒664-0851 兵庫県
伊丹市中央6丁目1‐33 中本ビル2F |
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最寄り駅 | 阪急伊丹駅 |
電話番号 | 072-773-3910 |
■潤inoue. Exhibition “block”
2016年11月11(金)、12(土)、13日(日)
12~19時 開廊
レセプションパーティー:11月12日(土) 18時
会場:創治朗 -contemporary art gallery-
664-0851 兵庫県伊丹市中央6-1-33 中本ビル2F
tel: 072-773-3910
mail:gallerysojiro@gmail.com
web: http://gallerysojiro.wix.com/sojiro
twitter: https://twitter.com/sojiroARTprdc
□メインビジュアル作品:「FAIR」 730 × 730 mm acrilyc on wood panel 2016
抑圧のシュルレアリスム。
短絡に現代社会への皮肉、警告、侮蔑ととること無かれ。
それはあまりに安易だ。
潤inoue. が獲得した世界観は、
ヒトが当たり前に持つ(しかし深い所に在って判り難い)感覚を、
ユーモアという刺激を以て提示している事に気付かれよ。
その温かい奇怪さに与えられるのは、
今や普遍性を獲得している言葉「シュルレアリスム」こそがふさわしい。
――レントゲンヴェルケ:池内務
わたしたちは、顔を見せ合っているうちは中身を隠し、つながり合わない
顔が隠れれば、隠れながら見るのは、それぞれ自分自身の内部だけ
自分の内部にしか目を向けていない人間は、中身をこの上なく洗練するのだろうか?
自分の外へと拡がってゆくことを拒んだ人間は、どこへでも被ってゆける自室の中に宇宙を見つけているのだろうか?
――創治朗:二見正大
■趣旨
このたび創治朗では、潤inoue.(Jun Inoue. b.1980)個展を開催いたします。
カエルやキューブ状の浮遊する島々などをモチーフにイマジナリーな情景を描くことで知られる潤inoue. は、<人間観察>を絵画制作の根本的動機としており、前述のカエルや島々は、自画像や群衆の姿の変換形態であり、その中に寓意をしのばせた作品世界を構築してきました。
作品の中では、これまで潤inoue.自身が直接目にしてきた不特定多数の人々のコミュニケーションや行動の様式から、全般的に観察できる特徴を見つけ出し、抽出しています。
そこで観察された特徴とは、顔が見える関係性と顔の見えない関係性の落差、
または、顔のある=個人性のある態度や意見は、もっぱら顔のない=匿名の状態でこそ表明されている、と要約できるものです。
このため人々の姿は社会的テリトリーを区分する「住居」「建物」に頭部を覆われた姿で描かれました。
街の一区画を現す<ブロック>という単位がありますが、今展“block”における群衆図では、いわば一人一人が1ブロックとなっています。
ここでの<ブロック>は、街の区画という社会化した部分を含んでおらず、個人の小さな占有空間となっており、関係性の遮断の意味でのブロックも含意します。
こうした状況は、無際限にコミュニケーション機会を増幅する現代の通信ツールの発達によって逆説的に生身の関係性の衰退が起きたようにも思えますが、一方では誰もが自己意識のまわりを個々の関心だけで埋め尽くした空間=自室に近いものを常時携行できる技術が普及したとも考えられます。
潤inoue. は、そうした自己意識に閉ざされた領域で特定の関心が追究されつづけることで生まれるクリエイティビティもありえると考えました。
外部への拡張性とつながりを犠牲にする代わりに、個の特定の関心を追究・凝視し、特殊な能力を獲得する場合がある。
今展ではこうした現在的状況をサンプリングし、個体の閉域の中で関心や技術を蓄積することが容易になったことで今後生まれる創造的可能性はあるのかを絵画表現において探求します。
この機会にぜひご高覧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
(text:二見正大/創治朗ディレクター)
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