開催時間 |
15時00分 - 21時00分
土・日曜 12時00分~19時00分 |
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休み |
月~水
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入場料 |
無料 |
この情報のお問合せ |
the three konohana
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒554-0013 大阪府
大阪市此花区梅香1-23-23-2F |
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最寄り駅 | 千鳥橋 |
電話番号 | 06-7502-4115 |
このたびthe three konohanaでは、藤崎 了一(Ryoichi Fujisaki, b.1975)の個展を開催いたします。本展は2013年秋以来の実施となるGallerist’s Eyeシリーズの企画として、東京のKANA KAWANISHI GALLERYの協力にて開催いたします。
藤崎は、京都市立芸術大学で彫刻を専攻したのち、一昨年まで京都の複合型スタジオ「SANDWICH」のテクニカ ル・ディレクターとして、現代美術家・名和晃平氏の作品制作管理を担当しました。昨年から個人としての作家活動を再 開し、東京を中心に個展、グループ展の作品制作・発表のみならず、幅広いジャンルの人々とのトークショーの開催な ど、学生時代からのブランクを全く感じさせない、かつ「SANDWICH」での経験に培われた精力的かつ多岐にわた る活動を展開しています。
出身地の大阪で初めての個展となる本展は、地元でのお披露目として昨年の作家活動再開時からのコンセプトに沿った作 品群と、これからのコンセプトの深化を推し進めるための新たな実験作の、大きく2つの内容で構成します。藤崎は立体 作品をはじめ、写真や映像などジャンルにとらわれずに制作をおこなっています。素材技法の違いに関係なく、自らの身 体感覚を制作行為に直接反映させるプロセスを通じて、偶発的な物理現象を作品に取り込みながら、作品が成立する基準 の探求に努めてきました。単純な制作行為と素材への執着から状況的要素および造形を作品内に留めるアプローチや、素 材の特性を引き出した制作行為によって、自然物が作り出す造形との関係性の考察にも取り組んでいます。これらは並行 して、彫刻を起点とする彼自身の身体感覚と造形表現から得られるリアリティを確認する作業でもあります。
本展では、新たに「エネルギー(力量)」への考察が、これまでの作品群の延長線上の表現として加わります。本展の オープニングイベントにておこなう、藤崎自身による制作パフォーマンス「Energy Equal」が、今後の彼の展開を示唆させるものとなります。素材に解体と構築、対極のエネルギーを等しく与える行為を積み重ねて、作品化へ結び付けてい くこのパフォーマンスには、ただ作品制作のプロセスを提示するだけではなく、一方向ではないエネルギーのあらゆるベ クトルが交わって、作品を成立させていく視点を強調させる意味があります。人為的なエネルギーの多様性と、素材の持 つ物理学的なエネルギーとその特性から生じるイレギュラーなエネルギー。これら複数のエネルギーのベクトルが組み合 わさり、その集合体として一つの作品が制作・成立していくという状況の提示が、これまでの藤崎の作品群にも新たな解 釈を付与することになると思います。
現在の藤崎は、現象・状況的な要素に意識を傾けながらも、大学時代から一貫して彫刻への愛着が強く、作品にいかに物 体としての強度を獲得できるかに努めています。制作行為や素材に触れることによる身体感覚を尊重しながらも、時代に 合致したリアリティを得るための物理学的思考を重ねることで、さまざまな思考のベクトルを交差させて新たな価値観を 巻き込んでいく可能性を、彼の一連の作品群から感じ取っていただければ幸いです。ぜひこの機会にご高覧賜りますよ う、よろしくお願い申し上げます。
■藤崎 了一パフォーマンス「Energy Equal」&オープニングパーティー 4月16日(土)17:00~
■ギャラリスト・トーク 4月23日(土)17:00~18:30
河西 香奈(KANA KAWANISHI GALLERY 代表)、山中 俊広(the three konohana 代表)、藤崎 了一(アーティスト)
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