開催時間 |
12時00分 - 19時00分
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休み |
月曜日
7月15日(月)はオープン |
入場料 |
無料 |
作品の販売有無 |
販売有
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この情報のお問合せ |
アニエスベー ギャラリー ブティック
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒107-0062 東京都
港区南青山5-7-25 ラ・フルール南青山2F |
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最寄り駅 | 表参道 |
電話番号 | - |
アニエスベー ギャラリー ブティックにて、6月22日(土)から7月21日(日)まで、川内理香子の個展『Under the sun』が開催されます。
本展では、人々が同じ目線で座り、食べ物を格差なく共有し、自然の環境に適応しながら、無防備な状態で身体と精神をむき出しにして食事を楽しむ「ピクニック」という体験を、文化、歴史、社会の階層といった視点から考察し、その定義と行為に光をあてます。
会場はペインティングとドローイングを中心に構成され、さらに、服を制作する前に色や素材の質感、仕上がりを確認するために使用されるアニエスベーの布地(スワッチ)を使った、布と刺繍の作品も展示されます。また、アニエスベーがアート作品と同じように大切にしている1994年から続くアーティストTシャツ「T-shirts d’artistes!」に、今回は川内理香子が参加します。ギャラリー会場とアニエスベー各店舗(青山店・渋谷店・京都BAL店・オンラインブティック)にて、展覧会開始と同時に販売がスタートします。展覧会とあわせてぜひお楽しみください!
アーティストステートメント
ピクニック。
ピクニックの定義はなんだろう。
野外で食事すること。
それがピクニックの定義だろうか。
普段は建物に身を包まれながら、屋内で済ませる食事を屋外でとる。
内にあるはずのものを外に置き、自然の中で食事を楽しむ。
野晒しの食事と、野晒しの身体と、そこでの食べるという行為。
ピクニックは外でただ過ごすことではなく、そこで食事をとらなければピクニックではない。
ピクニックにおいては食事というものに重きが置かれる。
食事をするということは、無防備な行為でもある。
だから動物たちは獲物を狩った後に、安全な場所、自らが狙われない場所へと移動して食事をするのだろう。
食べるという無防備でむき出しの行為を、人間にとっては、外気から身を守る皮膚の延長とも思える建物から飛び出し、身体もむき出しの状態で行うピクニックは、身体も、そして精神も、むき出しになる行為のように思えてくる。
ピクニックの歴史的な側面に目を向けると、ピクニックの起源は1900年ごろにまで遡るらしい。
諸説あるピクニックの始まりの1つに、悪口の掛け合いとして使われていた「pic-nic」という文化から始まったとされるものがある。
ここから生まれた価値観は、平等であるということらしい。
平等な、対等な立場だからこそなんでも言える、ということだろうか。
年齢や普段の立場に関わらず皆平等である、ということがその概念に繋がっていったと考えられそうだ。
外での食事や食卓のセッティングは、常に流動的で臨機応変に自然の土俵に対応しなければならず、また食べるものも格差をつけるのは難しい。そこでは人の文化的な営みよりも自然に対応することが要求されるだろう。同じ目線で座り、部屋の境界はなく、地続きの土の上で同じものを食べるのがピクニックだ。
簡易的な布やシートをひき、内と外の間のような境界の中で、人々も、食べ物も、自らも、それを取り囲む自然も、全ての領域が曖昧模糊に溶け込めるようなひとときだから、外で食べたり飲んだりすると、食べ物がいつもより、より美味しく、そして特別なものに感じられるのかもしれない。
川内理香子(2024年5月)
【オープニングレセプション】
オープニングレセプションには作家も在廊いたします。
どなたでもご参加いただける会ですので、ご興味ある方はぜひお立ち寄りください。
協力:WAITINGROOM
広報協力:YN Associates
会場設営:artifact