開催時間 |
13時00分 - 18時00分
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休み |
月~水
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この情報のお問合せ |
gallery21yo-j
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒158-0082 東京都
世田谷区等々力6-24-11 |
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最寄り駅 | 自由が丘 |
電話番号 | 03-3703-7498 |
ハシモトアートオフィスでは、この度、会場をgallery21yo-jに移し、津上みゆき展「“View”という視点」を開催致します。一貫して風景を描いてきた津上みゆき。タイトルには“View”という「見ること、眺め、ものの考え方」を意味する言葉を冠しています。最近の限定された場所や特定のコンセプトから成立する作品とは対照的に、本展では多くの時間を過ごしてきた大阪、鎌倉の風景を中心に、散歩の途中で出会う路地、人々が暮らす街並み、日々変わる空の色など、作家にとっての日常の風景から、ひきつけられ選び取った最新作大小合わせ十数点を自然光が降り注ぐのびやかな空間にゆったりと展示し、あらためて津上みゆきの視点、”view”をご覧いただきます。
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「”View“という視点」について
外に居て、描き残したいと強く思う場面に出会ったとき、それら流れゆく事象は、網膜上の四角い枠の中に既に在る。傍らにある何かしらの手段で、見えていることを描き移そうと、対象を凝視しながら試みる。しかし当然のように、描かれたことは見つめていたことのすべてを形容しきることは少ない。
日々のスケッチノートには、さまざまな時間が交差し、余韻のように滞留している。描きながら、片隅にあった考えは画面全体に漂流している。その考えは、繰り出すページとともに描き進められている。紙片の連なりは無為の考えの積層、そしてそれらは、とある息づかいとなりゆく。
見て出会った色や線はどこまで、体内に宿る経験や記憶を濾過紙としているのだろうか。見たものを絵画にする際に、視点は内にある美意識に引き寄せられて輪郭を増す。絵画が作品として自立するとき、すべての視点は時の佇まいとなり、自身の絵画の在り方へと帰結する。
2018年7月 津上 みゆき
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トークイベント:9/8(土)15:00-16:30
津上みゆきx中井康之(国立国際美術館・副館長)
トーク終了後、オープニングレセプションを行います。