開催時間 |
13時00分 - 19時00分
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休み |
月曜日,火曜日,水曜日
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入場料 |
無料 |
作品の販売有無 |
販売有
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この情報のお問合せ |
SYP GALLERY
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒162-0065 東京都
新宿区住吉町10-10 |
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最寄り駅 | 曙橋 |
電話番号 | 03-6555-2483 |
SYP GALLERYは2023年4月6日(木)より内藤忠行展「寒山拾得」を開催致します。
内藤忠行は、1964 年東京デザイナーズ学院写真科を卒業後、写真とJAZZの本質と精神を知るためNYに渡り、ジャズミュージシャンを撮り始めました。その後マイルス・ディビスとの出会いから、自身の表現に磨きをかけ、1974年からジャズのルーツであるアフリカを精力的に訪れ、多くの写真を残しました。1980年後半より日本文化に回帰し、「桜」「庭園」「蓮」等を撮り、内藤独自の世界を創り出しました。
2005年、スワミナサン財団によるプロジェクトの一環、「モダン・マスターズ・オブ・フォトグラファー/ジャパン」の12人の写真家の一人に選出されており、作品は東京都写真美術館、川崎市民ミュージアム、安中現代美術館などにコレクションされています。
内藤はマイルスの死後、常に何を撮るのかを考え続けてきました。
ソラリゼーションの技法を用い、未知の地平への旅を意識し、新しい自分を創造することを自身の課題として表現をしてきました。
本展では、写真からの逸脱、JAZZ(マイルス)からの解放をテーマに染み絵を用いた新しい表現を試みています。
タイトルの「寒山拾得」とは中国,唐代の脱俗的人物で詩人の寒山と拾得のことであり、在世年代は不詳。寒山は幽窟に住み,国清寺に出入して残飯をもらい,拾得と交わったとされていますが、拾得は寒山伝説がふくらむ過程で付加された分身と認められます。奇行ぶりが強調されていますが,仏教の哲理に通じ,その脱俗の境地は中国・日本とも伝統的な画題となりました。
寒山を師と仰ぐ拾得は内藤自身のアバターであり、世俗の権威主義、価値観を否定し、裸の人間それ自体の尊厳を象徴化した存在として描かれます。
いまだに自分自身の新しい表現を追求し、最後にどうやって写真に戻るのかを考え続けている内藤忠行のいまをご高覧ください。