さの りえ/孫 佳奈/廣田 耕平 映像作品展 I hope it reaches you –3つの物語–

さの りえ/孫 佳奈/廣田 耕平 映像作品展 I hope it reaches you –3つの物語–
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    会 期
    20230203日 -  20230216
    開催時間
    11時00分 - 18時00分
    入場料
    無料
    展覧会の撮影
    作品の販売有無
    展示のみ
    子連れ
    この情報のお問合せ
    ソニーイメージングギャラリー 03-3571-7606
    情報提供者/投稿者
    開催場所
    Sony Imaging Gallery
    住所
    〒104-0061 東京都
    中央区銀座5-8-1 銀座プレイス6階
    最寄り駅
    銀座
    電話番号
    03-3571-7606

    詳細

    参加クリエイター

    展覧会内容

    ソニーイメージングギャラリーの3回目の映像作品展では、人の「想い」がテーマとなっている3つの物語をご覧いただきます。

     2011年3月11日の東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県釜石市で、苦難を乗り越えて生きる人々の姿を見つめたさの りえさん。あの時もっとできることはなかったかと今も自問自答しながら生きる人。一度は釜石を離れたものの故郷のために少しずつでも何かできるのはないかとじっくり向き合う人。都会の喧騒に自らを見失いかけ釜石に戻ったことで癒され自分を取り戻した人。そして、震災時にはまだ幼かったけれど今は成長した若者や子供たち。この物語は登場する一人一人の、あるいは釜石の物語でありながら、本当は被災地のたくさんの人々、たくさんの村や町の物語なのかも知れません。

     2つ目は中国から日本へ留学し写真・映像を学ぶ孫 佳奈さんの作品です。彼女は東京のとある町で80年以上も続く手作りの豆腐屋さんとして街の人々に親しまれているお婆さんに出会います。ずっと昔に豆腐は中国から日本に伝えられたことを教えてくれたお婆さんの背中に故郷の祖母の姿を思い浮かべる孫さん。近くて遠い2つの国が、豆腐と二人の「おばあさん」によってつながります。

     廣田耕平さんの作品はいくつもの短編映画祭で上映されてきました。舞台は老舗の呉服店。そこでとある男女がピアノの調律をきっかけに出会います。どこかクラシックな雰囲気が漂い、ロマンチックな予感がするこの舞台設定の下、廣田さんが恋の物語を15分ですとんと落とし込みます。人と人との出会いでは、意外なことによってスイッチが入り、そして時にはその場では失敗であったことが、意図せずに「運命の選択」がうまくいく結果を導いてくれているのかも知れません。

     限られた時間の短編動画で伝えられることはそれほどたくさんのことではないかも知れませんが、登場する人たちが演技の道を行く人であってもごく普通の生活者であっても、言葉や音、表情やしぐさが丹念に紡がれることで、少しだけれども大切なことを思い出させてくれたり、気づかせてくれるのでしょう。

     この3つの想いがあなたに届きますように。

    さの りえ 映像作品
    『Legacy of Resilience –The ocean made us stronger』

    東北の被災地の一つ、岩手県釜石市には、訪れる人の心に “希望”を抱かせるような力があります。津波の被害を受け耐えがたい悲しみを味わいながらも、自分よりも誰かの為に、あるいは街の未来の為に出来る事をしよう、と行動し続けてきた人々が多くいるからです。前を向くことを決意した時の、彼らの表情は本当に美しく、私自身にも生きる力を与えてくれました。
     今回の展示作品では、釜石の復興に大きな役割を担っている4人にインタビューをしています。共通して尋ねたのは「体験した困難」「それを乗り越えるためにしてきたこと」「そうして得たもの」という3つの質問です。震災から約12年が経った今、4人の人生で各々 “復興”が進んできたことをお伝えできたら幸いです。
     また、映像内では釜石が誇る海や山などの自然風景を多く挿入し、被写体には車や船などに乗りながら話をして貰いました。釜石を訪れた事がない方も、共に街を巡りながら人々の言葉に耳を傾けているような感覚で、作品をお楽しみください。

    孫 佳奈(そん かな) 映像作品
    『此方』

    豊島区東⻑崎の商店街近くの道路沿いに昔ながらの豆腐屋さんがあります。屋号を「尾張屋」 さんといいます。朝4時から作られた豆腐や厚揚げは大豆の味が濃厚で、毎日たくさんの方が買いにいらっしゃいます。80年以上も営む老舗豆腐店で、店を担っておられるのは四代目の栢沼 (かやぬま)敏子さんです。お店でゆっくり歩いてる栢沼さんの後ろ姿を見た時、私のお祖母ちゃんのことを思い出しました。
    なんとなく縁があるという気がして、次の日に栢沼さんに声をかけました。栢沼さんに今の中国で手作りの豆腐屋はまだあるのって聞かれました。調べてみると手作りの豆腐屋がど んどん無くなっていて、機械化になっているということを知りました。
    “豆腐はね、中国から日本に来たよ”私にそう教えてくれました。ある文化が機械化の風潮によって、徐々に姿を消していると感じました。映像を撮ることで 栢沼敏子さんにとって想い出が沢山な「尾張屋」さんを、そして自分の母国の文化を守りたいと考えています。

    廣田 耕平(ひろた こうへい) 映像作品
    『ラの♯に恋をして』

    人には他人に見られたくない瞬間がある

    しかしそんな瞬間にその人をとても愛おしく感じることもある

    恋に落ちるというのは、そんな刹那なのかもしれない

    -あらすじ-
    調律師のアキオは老舗呉服店を営む西室家へ訪れていた。
    居間で調律をしていると西室家長女のテルがお茶を出しに現れる。
    しかしテルはアキオの前でふいにオナラをしてしまう。
    凍りつく空気。恥ずかしさを隠しながらその場を離れるテル。
    そしてアキオはなぜか彼女に恋をしてしまう……。

    新型コロナウイルス感染症予防対策

    消毒、マスク着用

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