KAO’RU Exhibition 19 「ボフィーカ:訪俯記 いすゞ屋 お駒 書き綴り」

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会 期
20241216日 -  20241222
開催時間
11時30分 - 18時30分
クリエイター在廊

期間中在廊
入場料
無料
作品の販売有無
販売有
この情報のお問合せ
柴原薫
イベントURL
情報提供者/投稿者
開催場所
ギャラリイK
住所
〒104-0031 東京都
中央区京橋3-9-7 京橋ポイントビル4F
最寄り駅
京橋
電話番号
03-3563-4578

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

いすゞ屋の三女お駒は、ある日優しく温かい光に包まれ、
花々咲き乱れる美しい世界を旅する不思議な体験をした。その体験を書き綴った「訪俯記」の冒頭には、
この花の咲き乱るる麗しき国はなでふ国なりやと尋ぬ。
その人「この国は望俯国(ボフィーカ)といふ国なり」と答ふ。
見聞きせしこと 書き綴りぬ
光は度々現れ、訪問はいすゞ屋を離れても続いたという。
お駒の視点を中心に、望俯国の世界を表現する
【補足】
*マルキニ回想録 「Memoirs of Boficca 」
8世紀の著述家:アルベルト・マルキニ(Alberto Marchini)によって書かれた旅行記。
*ボフィーカ 「Boficca(bəfikə)」
マルキニ回想録の中に、ボフィーカ 「Boficca(bəfikə)」 という場所を訪れたという記述が残る。
回想録には、ボフィーカの植物や生活する人々の様子が多く書かれており、生き物と自然が調和して暮
らす理想の国とされている。ただ、私達の住む世界とは様々な点で違いが見出され、ボフィーカは彼の夢の中に存在した世界なのか異世界へ空間を移動したのか、何処にあってどうやって行けたのか、今もまったく分かっていない。各地にボフィーカの事を指すのではないかと想像ができる伝説や神話を見聞きすることができるがその存在は未だ解明されていない。

コンセプト
スロベニアの自然と鍾乳洞群を何ヵ所か周る機会に恵まれた。
鬱蒼と生い茂った森の中を小川にそって下っていくと、
大きく口を開けた鍾乳洞の奥から冷えた空気が溢れ出て夏の熱気が急に冷たく変わるのを感じた。
洞窟内は、年月をかけて地下に作られた自然の芸術に圧倒される反面、
視界ゼロの暗闇の中で、懐中電灯の明かりに浮かびあがる岩の陰には見たことのない、
なにかがいるのではないかと暗闇への恐怖を再認識させられる事となった。
加えて、鍾乳洞近くの森の豊富なマイナスイオンと葉擦れの音だけの静かな空間に身をおいていると、
安心した落ち着いた気分になるのと同時に、
この静かな森にも見えない力の存在があるのではないかと不安感も感じた。
幼い頃、夢の中に出てきた想像の生き物達は、
暗闇・森の中・川の底などに本能的に感じた自然への畏敬の念がもとになっていて、
そして、それらは大人になった今も体のどこかに刻み込まれており、ちょっとしたきっかけで、
忘れかけていた自然に対する安心感と不安感といったものを思い出すのではないだろうか
「数種の植物」・「義眼」・「和紙」・「リボン」を組み合わせた、植物と人工物のコラボレーションで、
自然の中に身をおき、見えない力の存在を意識したあの時の感覚を意識しつつ
伝説や神話のように表現した世界を創作し、
それを通して忘れかけている自然への畏敬の念を思い起す糧にしたい。

制作手法
自らが創造する生物・現象を
「数種の植物」・「義眼」・「和紙」・「リボン」を組み合わせ、自身の世界観を表現する写真作品を撮影。
そしてそれを撮影した後、プリント出力と加工によって最終的な平面作品として完成させる。
デジタル・アーカイバル・プリントに金箔を特殊方法によって吸着することで、
写真のイメージから脱却した作品として仕上げている。
また、印画紙プリントのみではなく、大数年前より確立してきたダイレクト昇華プリント技法を用いて、
印画紙ではできなかった大きさのオーガンジー生地への出力プリントによる、
空間アートでコンセプトにある創造した世界を表現する。
写真技法がベースではあるが新たな表現方法の可能性があることを示していきたい。

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