三宅由里子 版画展 Microcosmos~小宇宙の世界〜

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会 期
20190517日 -  20190602
開催時間
12時00分 - 17時30分
最終日16:00
まで
休み
5/20,21(月)(火)5/27,28(月)(火)お休みです。
この情報のお問合せ
info202@marquise.co.jp
052-853-6488
イベントURL
情報提供者/投稿者
開催場所
石川橋 GALLERY MARQUISE
住所
〒466-0843 愛知県
名古屋市昭和区菊園町5-16-1エストメゾン石川橋1F
最寄り駅
桜山
電話番号
052-853-6488

詳細

展覧会内容

GALLERY MARQUISEオープニング展示会vol. 2
三宅由里子版画展
今回は、これまでのCell シリーズ[Microscopic]
顕微鏡で映し出されるリアルな生物の細胞の緻密な描写による銅版画に加え、更なる、ミクロの小宇宙[Microcosmos]の美しさや植物などの実際のモチーフを使用した新しい表現の可能性に取り組んで参ります。

■作家コメント
[Microscopic]
顕微鏡で映し出される細胞と銅版画

針のようなもので描くことができる銅版画はルーペで覗くと、より繊細な表現が見えてくる。
顕微鏡の場合は、顕微鏡のレンズを通してその被写体を忠実に捉えていく。
その行為はレンズを通すことで、肉眼がミクロの世界を見る装着機器を身につけることに等しい。
ただ、肉眼で見る世界は、視界をある一定の区間に定められるわけではない。
しかし顕微鏡やルーペでは目で見える範囲を制限することが必要である。
この範囲を制限することが人間の視覚に変化をもたらすとも考える。
なぜなら、ある一部を見るという行為と、全体を見るという行為とでは目の使い方が違うからである。
仮にこの行為からなる眼を“鳥の目”と“蟻の目”としよう。
鳥の多くは空を飛ぶ為、広範囲を見る視野を持ち合わせて進化してきた。
また、蟻は自身の身体の範囲が小さい為、また地下に穴を掘る為などの理由から身近なものを見るのに適している。
この両方を兼ね備えているのが、人の目であるとも考えられる。

私達は、時と場所でこの目の使い方を選択しているものと思われる。
あるものを正確に見る時には“蟻の目”のように観察するという行為が行われ、風景のような広い視野でものを見る時には“鳥の目”を使う。
さらに、この機能は人間の目には見えない微視的なものを可視化する時(実際の大きさより拡大化されたかたちで表現される時)、
人間の視覚による意識が、違うイメージの世界へと向かう現象を生み出すのではないか。
それはある現実で見えているものが、全く異なった新しい世界へのイメージに繋がり、また新たな現実への広がりを作りだすのである。

■[Cellシリーズのコンセプト]

私は生物をモチーフとして表象し、版画制作をしてきました。特に身体という形はそのままを維持しながらも内部で暗躍する存在に関心があったからです。そのような存在を描くことで生物のもつ生命力を表現できるのではないかと思い制作し続けてきました。特に細胞のイメージを描くことは、「自分の内部にありながらも、把握することのできない異質なもの」を、できるだけ目に見える形にし身近なものとして認識したいという行為の現れでした。身体の外見だけではなくその奥にあるものを、その不可思議さを表現しようと試みています。cellシリーズはイメージではなく顕微鏡からみたcellの画像そのものを題材に表現しているのが特徴です。絵を描くときに同じものを精巧に描くことを模写と言いますが、cellシリーズは限りなく模写に近いことが特徴です。模写と違うのは実際のcellのサイズはミクロンというとてつもなく最小単位ですのでそれを拡大し、肉眼で見えるぐらいの倍率で表現していることで実際のcellとは異なった図像に見えてくる面白さがあります。特に銅版という金属質の硬い物質で表現しているので、表現された図像の凹凸は月のクレーターのようなイメージに見えたりすることもあります。個々の知識、経験、体験の記憶を重ね合わせ、視覚を通して想像する楽しみや表現の可能性を体感し、版画の面白さを知って頂けたら嬉しいです。今回の展示では、今までのリアルな生物の細胞の緻密な描写に加え、更なる、ミクロ小宇宙の美しさや植物などの実際のモチーフを使用した新しい表現の可能性にも取り組んでまいります。

■ 画歴
三宅 由里子
1977年 名古屋生まれ
2000年 愛知淑徳大学 文学部 国文学科卒業
2007年 愛知県立芸術大学 美術学部 デザイン科卒業
2008年 愛知県立芸術大学 美術学部 油科 版画研究生卒業
2015年 情報科学芸術大学院大学(IAMAS) メディア専攻修了

<グループ展>
2005年 14th Save Me Poster Exhibition(国際デザインセンター・愛知)
2006年 第31回全国大学版画展(町田市立国際版画美術館)
2007年 第75回版画展(東京都美術館)
モンゴル赤峰大学・愛知県立芸術大学版画研究室 交流展(赤峰大学・中国)
     交差する版画”CROSS BORDERS”(PSG art Gallery・タイ)
第7回高知国際トリエンナーレ展(いの町紙の博物館・高知)
2008年 第76回版画展 (東京都美術館)
  NEW WAVE IX(ギャルリーくさ笛・名古屋)
    「版の誘惑」展 資料作品として銅版展示(名古屋市美術館)
     長久手文化の家 絵画コンクール (長久手文化の家・愛知)
2009年 第77回版画展 (東京都美術館)日本版画協会準会員推挙 以降毎年出品
     art data bank presents #1(アートデータバンク・東京)
日本版画協会受賞作家展(松坂屋画廊・東京/名古屋等)
日本版画協会受賞作家展(アートゾーン神楽岡・京都)
2010年 新鋭展(ART FORUM JARFO・京都)
Group_cologne_Japan(ケルン・ドイツ)
     Group_cologne_Japan巡回展(galerie-knoetzmann・フランクフルト)   
     Asia Art Festival  日韓青年交流展 (Gallery MARU /昌原・韓国)
    日本・ポーランド国際版画展(京都市美術館/島根県立美術館・京都/島根)
日韓藝術交流展(ART FORUM JARFO・京都/まいづる知恵蔵・舞鶴)
    鮮・黒 Nude Black(万画廊/名古屋)
     2010 Korea ,Japan Contemporary Arts Exchange Exhibition ( ヘイリ村・韓国)
  アートレジデンス Project AAP (Gallery MARU/昌原・韓国)
2011年 group Exhibition Galerie DEN(Germany)
  Japanese Contemporary Printmaking Exhibition (中国美術学院美術館, 中国)
    アートレジデンス Project AAP (Gallery MARU/昌原・韓国)
Gyongnam international Art Fair (GIAF・韓国)
2012年 ASIA DIGITAL ART AWARD(福岡アジア美術館•福岡)
corel Asia Pacific Digital Art Competition
460人展 (矢田市民ギャラリー•名古屋)
日伊作家交流展展((ART FORUM JARFO・京都)
日本・英国国際版画展(京都市美術館•京都)
版の森(松坂屋美術画廊•名古屋)
2013年 依代プロジェクト 松尾大社展示
     LAMP展(JARFO•京都)
2014年 石堀小路灯りアート展(ギャラリー悠玄•シェリークラブ/京都)
2015年 ASIA DIGITAL ART AWARD(福岡アジア美術館•福岡)
Next Winds~未来~(高島屋美術画廊/大阪)

2016年 KYOTO版画選抜展(JARFO/京都)
     2016 細密展(アートコンプレックスセンター/東京)
     第41回全国大学版画展 論文発表(町田市国際版画美術館/東京)
2017年 KYOTO版画2017 第1回小作品展(JARFO/京都)
     SICF18(スパイラルホール/東京)
     KYOTO版画2017 小作品巡回展
石塀小路ギャラリー悠玄,アートスペース973,JARFO/京都)
     3日展 継続は力なり(JARFO/京都)
2018年 KYOTO版画2017 第1回小作品展(JARFO/京都)
Next Winds~未来~(高島屋美術画廊/大阪)
第16回LINK展 IN Vivo -細胞の声をきけ-(京都市美術館別館/京都)
     京都版画ブロック展(尋屋/名古屋)
     第86回版画展(東京都美術館)日本版画協会会員推挙 
2019年 2月 ASIA DIGITAL ART AWARD 開催(福岡アジア美術館•福岡)

主催・協賛・後援

GALLERY MARQUISE

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