大学では、絵画科抽象コースに所属した。担当教官は、稲葉治夫、成田克彦、木村一生、榎倉康二。当時は、モノ派やミニマルアートなどに影響を受け、黒鉛などの身体性の強い素材を使い還元主義的な傾向の作品を制作していた。
大学卒業後、東京都の図画工作専科教員として墨田区に勤務。小学校での子どもの表現活動との出会いは、極めて新鮮で衝撃的であった。歴史的な文脈に縛られないヒトがもつ生来の生きる意欲と喜びをそこに感じた。以後、子どもの造形の面白さにのめり込む。
東洋大学大学院では、松野安男教授(ジョン・デューイ研究者)、大正大学大学院では、シャウマン・ヴェルナー教授(比較文化、絵本研究)に指導を受けた。
図工教員を退職し、大学で教員養成に携わる。美術教育分野では、図画工作科教科書(日本文教出版)著者代表、N H K Eテレ「キミなら何つくる?」番組委員、カンボジア王国芸術プログラムアドバイザイリー・グループ委員、東京都図画工作研究会会長、N P O法人市民の芸術活動進委員会理事等の活動を通して、子どもが楽しく創造的に生きるアートのあり方を模索してきた。
近年、制作は、平面の枠組みの中で、素材や身体性を生かしつつ、その層的な構造の中に、イメージが固着する以前の意味の生成に関心を向け制作している。
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