制作をはじめた時から感じていたことが作るほどに実感してくる。
「ブーツ」をフェテッシュとするひとは巷にいくらでもいる。
しかしそのほかの私の偏愛であるいくつかを共有できる場所を未だ見たことが無い。
途方もない時間費やし、探索を重ねようとも欲求を満たしてくれるものは無かった。
皆無といっていい。
アーティストたる者すべからく、他者とはちがう愛着のモチーフがある。
そのさらなる深淵を覘くために私も「理想世界」を創り続けている。
漲るフェティシズムを『黒戯画』というスタイルに落とし込んだ稠密な鉛筆描写をする。 少女、少年、玩具、食物、そしてブーツにソファなどのモチーフを得意とする絵の数々は「華やかな闇」とでも称すべき、エロス奇想のカオスである。
国内及び海外(フランス、スペイン、中国)の画廊、百貨店で作品を展示。
2014年にはアトリエサードより初の画集である『ロカイユの花粉』が刊行された。
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