開催時間 |
12時00分 - 19時00分
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休み |
月・火・水・木
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入場料 |
無料 |
作品の販売有無 |
販売有
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この情報のお問合せ |
Gallery OUT of PLACE TOKIO
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒101-0021 東京都
千代田区外神田6丁目11-14 3331 Arts Chiyoda #207 |
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最寄り駅 | 末広町 |
電話番号 | 03-6803-0248 |
この度Gallery OUT of PLACE TOKIOは7月 - 8月の期間、特別企画として映像に関わる2つの展覧会を開催いたします。
Gallery OUT of PLACE TOKIO 特別企画
映像展『メタ以前』
vol.1 「カントリー・ジェントルメン」上映会
vol.2 「C6H6」(6作家によるショートフィルム上映)
アリストテレスは『自然学』で “およそ存在するところのものは、自然によって存在するものと、それ以外の原因によって存在するものとに大別される” と唱え、それに続く形でまとめられる事になった論考は meta(メタ) + physika(フィジカ)と呼ばれた。
現在我々が「メタ」という言葉を使用する際に語られる何かを超越したようなさまは、まさに metaphysics の意味する「形ある自然を超越した事柄の学問」を指し示し、それらはしばしば非科学的・非学問的なものとして受け取られる事が多い。
しかし多くのアーティストはこの「メタ」的視点を取り入れる事によって多くの考察や気付きを促している事も事実である。
現代アートの中でも比較的新しいメディアとして登場した映像は、「メタ」的視点を充分に活かす事が出来るのだが、「ミイラ取りがミイラになる」ように代謝不全を起こしているのではないだろうか?
今回の企画では映像が映像として「ただ其処にある」ような、シンプルな立ち位置から発せられる映像表現を紹介致します。
vol.1「カントリー・ジェントルメン」上映会
会期:7月29日(金)- 8月7日(日)July 29th (Fri.) - August 7th (Sun.)
金曜日 - 日曜日 12:00 - 19:00 開廊 (7月29、30、31日、8月5、6、7日の計6日間)
open : Friday - Sunday, 12:00 - 19:00 (total 6 days: Jul. 29th, 30th, 31st, Aug. 5th, 6th, 7th)
全日程入替え上映となります。(上映時間 約57分間)
上映開始時間 12:10 - / 13:40 - / 15:10 - / 16:40 - / 18:00 -
vol.1では、吉田悠(Open Reel Ensemble)によるドキュメンタリー作品「カントリー・ジェントルメン」を上映いたします。
本作は築百年の日本家屋を舞台に上演された山川冬樹 × 藤田陽介「カントリー・ジェントルメン」を、吉田悠が監督・撮影・編集したものです。
今回は特別に フルHD バージョンでの上映となります。また、会期中DVD「カントリー・ジェントルメン」¥3,500- (税込)の販売も致します。
上映作品:「カントリー・ジェントルメン」
出演:山川冬樹 藤田陽介 fanaco いしわためぐみ
監督・撮影・編集:吉田悠 (Open Reel Ensemble)
企画制作:「蚕の家で」プロジェクト
作品概要
築百年の日本家屋を舞台に上演されたサイトスペシフィックなパフォーマンス公演、山川冬樹×藤田陽介「カントリー・ジェントルメン」に吉田悠が密着し、撮影した。そこには暮らしの中にある些細な物事に耳を澄まし、それらと真摯に向き合いながら一つの公演を作ろうとする二人のアーティストの姿があった。
2011年の震災以降は特に、エネルギーの問題を中心に暮らし方そのものを改めて考え直そうとする動きが色濃くなった。アーティストにとって暮らし方とは表現そのものである。
この公演にあたって山川はパフォーマンスに使用する電力の自家発電を提案した。藤田は畑を案内し、山水の音を聴かせた。
アーティストが暮らしの中からパフォーマンスを作っていくことを考え、人間の営みや自然の恵み、動物や食べ物、芸術活動、それらが一体となって巡るよう計らい、身体を動かし、模索する、、、そんな姿がここにある。
(Motion Gallery「カントリー・ジェントルメン」紹介ページより)
Motion Gallery https://motion-gallery.net/projects/country
vol.2 「C6H6」
会期:8月19日(金)- 8月28日(日)
金曜日 - 日曜日 12:00 - 19:00開廊 (8月19、20、21日、26、27、28日の計6日間)
全日12時よりループ上映いたします。
アーティスト・トーク:8月20日(土)*調整中
企画共同:品川亮、Gallery OUT of PLACE
出展作家:
中山(文筆家)
三浦哲也(写真家)
西郡友典(写真家)
品川亮(映像制作 / 編集)
パルコキノシタ(美術家)
藤田二朗(写真家)
vol.2の映像プロジェクトは、6名の作家達にまず「C6H6」というお題が出され、
それぞれの作家達がそれに呼応し制作したショートフィルムをループ上映するというものです。
ちなみにC6H6は化学用語でベンゼン(芳香族炭化水素)を意味します。
ベンゼン自体、非常に面白い物質で、かつては強力な有機溶剤として利用され、
ペンキはがし、染み抜き、ゴム糊などの家庭用製品にも広く使われましたが、
毒性が明らかになるにつれ、現在日本では溶剤としての利用は原則禁止されています。
このようにかなり毒性が強く危険であるにもかかわらず、非常に香りがよく人を惑わしてしまう。色々な分野で便利で有用であり、
その特性は「アート」に例える事もできるかもしれません。
芳香族という言葉自体がステキな雰囲気を漂わせていますが、この「C6H6」をお題にしたのには、もう一つ大きな理由があります。
専門的な化学の話になりますが、6角形をしたベンゼン環を基本構造に持つ物質には3種類の位置異性体というものがあります。
6つの角にメチル基など2つの枝が隣り合わせでつくとオルト、一つおいてつくとメタ、対角線上につくとパラという名前になり、性質も異なってきます。
(そう、ここにも「メタ」という言葉が出てくるのです)
同じ構成要素にも関わらず、くっつく位置が違うと全く違うものになってしまう。
この構造は、人間の世界やアートの世界で起こる事象にもあてはまるのではないでしょうか。
出展作家6人のうち5人は、そもそも映像作家ではありません。各分野で活躍中の写真家、文筆家、美術家、編集者など、
今回はジャンルを越えて新しい分野に挑戦します。
はてさて、C6H6:『意外なものが意外なくっつき方をすると意外なものが生まれる』
そんなお題を出された6人はどんな答えを映像にするのでしょうか?
ぜひこの機会にご高覧ください。