開催時間 |
12時00分 - 18時00分
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休み |
日曜日,月曜日,祝日
※夏季休廊:08.11 (日) – 8.19 (月) |
入場料 |
無料 |
この情報のお問合せ |
ANOMALY
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒140-0002 東京都
品川区東品川1-33-10 Terrada Art Complex 4F |
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最寄り駅 | 天王洲アイル |
電話番号 | 03-6433-2988 |
ANOMALYでは、7月20日(土)より9月7日(土)まで、辰野登恵子展を開催いたします。
辰野登恵子が亡くなった2014年から10年がたち、今なお多くの関連展示が開催、予定されています。本展は、1994年に制作された大型のキャンバス作品を軸として構成されます。パドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂に感動したエピソード1や「ブルーは自分の色」とインタビューで語っているように、青は辰野にとって特別な色でした。この青を用いたキャンバス作品とともに1970年代の初期作品から晩年の2011-2012年にパリの版画工房IDEMで滞在制作したリトグラフを含め、辰野の仕事にとって重要な役割を担っていた様々な版種と時代の版画作品を展示いたします。
1950年長野県生まれの辰野登恵子は、一貫して抽象表現の平面作品を制作、常に第一線で活躍してきました。東京藝術大学の油絵科在学中、柴田敏雄、鎌谷伸一とともにグループ「コスモス・ファクトリー」を結成、抽象表現主義全盛期の後で「キャンバスに筆で描くことが完全に古いと思われていた」 時代に、アンディー・ウォーホルやロバート・ラウシェンバークから影響を受け、シルクスクリーンの版画制作からそのキャリアをスタートします。70年代にはグリット(格子)を用い、反復の中に差異を作ることによって新しい空間が出現する作品を制作、自身の作品に手応えを掴みます。80年代以降は、絵画的な秩序の中で制約しすぎることをやめ、「イメージの世界から来た」丸や四角など単純で幾何学的な形の連続と強い色や筆触がせめぎ合う、有機的な油彩画やアクリル画を数多く発表しました。同時に、絵画の世界と往来するかのように、銅版、木版、リトグラフ、シルクスクリーンなど様々な版画制作に積極的に取り組み「並走する一方で、ときに、ある決定的な瞬間には前に飛び出して先導することも厭わない同伴者」として、100点以上の版画作品を残しています。
「絵画でしか起こり得ない空間意識を持って、独特なものにしたかった。」と語る辰野のつくりだす抽象的なモチーフは、現実世界の重力・引力に似せた図式を持ち、独自の絵画空間を我々の前に出現させます。抽象表現主義、ポップアート、ミニマルアート、ニューペインティングなどの潮流を冷静に観察しながら、絵画の在り方を探究しつづけ、独自のスタイルを確立した辰野登恵子とその作品を知る一端となれば幸いです。
オープニングレセプション: 7月20日 (土) 17:00 – 19:00