開催時間 |
10時00分 - 18時00分
ご入館は17時30分まで ※7月5日(金)、8月2日(金)、9月6日(金)、13日(金)、14日(土)は夜間開館を実施(20時00分まで開館/入館は19時30分まで) |
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休み |
水曜日
ただし、9月11日(水)は開館、8月13日(火)~16日(金) |
入場料 |
有料 一般:1,200円/65歳以上:1,100円/大学生・高校生:700円/中学生以下:無料 ※障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料でご入館いただけます。 ※7月20日(土)以降の土曜日・日曜日・祝日は日時指定予約制となります。ご予約、詳細に関しては美術館ウェブサイト( https://panasonic.co.jp/ew/museum/ )で7月8日(月)から予約受付を開始いたします。希望する日時を事前予約して来館していただきますようお願い申し上げます。 |
作品の販売有無 |
展示のみ
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この情報のお問合せ |
050-5541-8600(NTTハローダイヤル)
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒105-8301 東京都
港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4F |
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最寄り駅 | 汐留 |
電話番号 | 050-5541-8600 |
椅子は、私たちにとって最も身近な道具の一つです。その造形は、座るための合理的な機能を追求したかたちでありながらも、彫刻作品のような自律した美しさを宿しています。とりわけ前世紀の優れた建築家やデザイナーが手がけた椅子は、時代を超える名作として浸透し、近年ますます関心が高まっています。
本展で紹介するポール・ケアホルム(1929~1980)は、20世紀デンマークを代表する家具デザイナーです。
ミッドセンチュリーの北欧家具といえば、温もりのある木調のデザインを思い浮かべるかもしれません。しかしケアホルムの特徴は、当時では珍しく、石や金属などの硬質な素材を取り合わせた厳格なデザインにあります。それでいて各々の家具は決して冷たい印象を与えず、置かれる空間に心地よい緊張感をもたらします。古びることのない、ミニマルで清潔な造形に凝縮されたケアホルムの仕事は日本の建築ともよく響き合い、国内の愛好家の間でも根強く支持され続けています。
本展は、長年にわたリ椅子研究と収集を続けてきた織田憲嗣氏(東海大学名誉教授)のコレクションを中心にケアホルムの主要作品を網羅した、日本の美術館では初めての展覧会となります。織田コレクションを有する北海道東川町の協力のもと、家具約50点と関連資料を紹介するとともに、ケアホルムのデザイン哲学と洗練された家具の造形美を、気鋭の建築家・田根剛氏(ATTA)の会場構成によりお楽しみいただきます。
[見どころ]
Ⅰ 20世紀デンマークを生きた異才のデザイナー、日本の美術館で初めての本格的な展覧会
ポール・ケアホルムは1950年代から70年代にかけて活勤したデンマークの家具デザイナーです。51歳で亡くなるまでの約30年間に生み出した家具デザインは、素材の特性をいかしたミニマリズムを極め、洗練された不朽の名作として、特に建築やデザインの分野で高く評価されてきました。日本国内でも北欧デザインに対する多様な視線が注がれる中、本展は国内美術館でケアホルムを本格的に紹介する初の展覧会として、代表的作品が一堂に会する冑重な機会となります。
Ⅱ 繊田コレクションが語るケアホルムの魅力
本展は、北海道東川町が有する「織田コレクション」を中心に展示構成します。「織田コレクション」は、椅子研究家の織田憲嗣氏が収集した、北欧を中心とする20世紀デザインの家具や日用品、関連資料などがベースです。系統立てて形成された、資料性の高い国内有数のデザインコレクションとして知られています。今回の展示では、収集と研究とともに、日常生活で実際に名作家具を使用する織田氏の、使い手ならではの視点で抽出されたケアホルムの魅力を味わっていただきます。
Ⅲ 現代のクリエイティブによるユニークな鑑賞空間
パリを拠点に世界的に活躍する建築家、田根剛氏(ATTA)と協働して会場を構成します。展示では作品一つ一つの構造やディテールに焦点を当てるとともに、収集家である織田氏の視線を通して浮かび上がるケアホルムデザインの美に迫リます。織田氏が語り伝える言葉や、グラフィックデザイナー・イラストレーターとしての一面も持つ氏が描いたケアホルム家具のイラストなどもあわせて紹介し、来場者のケアホルム体験が深められるよう趣向を凝らします。会場では、実際にケアホルムデザインの椅子に座ってご体験いただけるコーナーもご用意します。
[展示構成]
Ⅰ.ORIGINS 木工と工業デザインの出会い
はじめに、ポール・ケアホルムの人物と、デザイナーとしての背景を紹介します。ケアホルムは木工家具製作のマイスターの資格を取得することから出発しましたが、コペンハーゲン美術工芸学校でインダストリアルデザインを学び、当時の工業材料にも関心を持ちます。その過程で、スチールを用いた、後の代表作につながるプロトタイプを生み出しました。家具職人として木材の材質美を体得していたことは異素材を主体としてからも息づき、また後に手がけることとなるミリ単位で計算された厳格なデザインは、構成要素を最小とすることで構造の豊かさを体現したミニマリズムを極めてゆくこととなります。
ここでは、主に年譜や写真などの資料展示により、ケアホルムの主要な足跡や20世紀デンマークデザインの系譜における位置づけを概説します。
Ⅱ.DESIGNS:1951-1980 家具の建築家
本展のメインとなる本章では、ポール・ケアホルムがデザインを手がけた椅子や家具など代表的作品約50点を厳選して展覧します。ケアホルムがデンマーク家具の正統を受け継ぎつつも、いかに素材の選定や構造のディテールづくりに挑戦し、またどのように建築空間との関係を意識しながら、今日にも通ずる革新的な家具をデザインしたのかを見つめます。
Ⅲ.EXPERIENCES 愛され続ける名作
最終章では、ポール・ケアホルムがデザインした家具の図面や関連写真などの資料を一堂に紹介します。ケアホルムが現代生活や日本建築においてどのように受容されてきたのを示す写真資料や書籍などを展示するほか、デザインを基軸とした北海道東川町の取り組みや、椅子研究家・織田憲一氏による椅子のグラフィック画を展示し、ケアホルムを多角的に体験していただく場を創り出します。
開幕記念特別対談「ポール・ケアホルムーデザインと建築をめぐって」
日時:6月29日[土]午後2時~午後3時(開場午後1時30分)
講師:織田憲一氏(椅子研究家、東海大学名誉教授、本展学術協力)×田根剛氏(建築家、本展会場構成)
定員:150名 要予約
記念講演会「ポール・ケアホルムの魅力」
講師:織田憲一氏(椅子研究家、東海大学名誉教授、本展学術協力) 聞き手:当館学芸員
日時:7月14日[日]午後2時~午後3時(開場午後1時30分)
定員:150名 要予約
学芸員によるスライドトーク
日時:7月19日[金]、8月23日[金]、9月7日[士]、いずれも午後3時~
定員:先着50名(予約不要) 聴講無料ですが、本展の観覧券が必要です。
会場:パナソニック東京汐留ピル5階ホール
主催:パナソニック汐留美術館、東京新聞
後援:デンマーク王国大使館、港区教育委員会
特別協力:北海道東川町、織田コレクション協力会、旭川家具工業協同組合
学術協力:織田憲嗣(東海大学名誉教授)
会場構成:田根剛(ATTA)
協力:フリッツ・ハンセン、パナソニック ハウジングソリューションズ株式会社
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