開催時間 |
11時00分 - 18時00分
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休み |
水曜日,木曜日
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入場料 |
無料 |
作品の販売有無 |
販売有
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この情報のお問合せ |
galleriaPONTE
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒921-8031 石川県
金沢市里見町 42 8 里 見町 APARTMENT102 |
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最寄り駅 | 金沢 |
電話番号 | 076-244-6229 |
この度、ガレリアポンテでは初めて、陶芸作家 釣光穂の個展を開催いたします。
陶芸において自由な大きさや形を作り上げる際に多様される紐づくりは、粘土をひも状に丸め伸ばし一段づつ積み上げ、紐と紐の境目を消すことで面を作り上げてゆく手法です。多くの陶芸作家が当たり前のように行う手法に釣光穂は営々とした行為を、今一度再構築し、新しい光を当て、紐を編み、編まれた紐を積み、陶芸とは、やきものとは、器とは、と立ち止まりたくなるような、まったく新しい造形を作り上げます。今回は今までも制作してきた壺(もちろん隙間から水は漏れる)に加えて、追憶の中にある抽象絵画のようなブロック状の造形作品を多く出展します。積層する紐の断片は、線から面へ塊へと積み上がり切断された断面と紐の尻尾の表情の対比が鮮やかな作品となります。いつ?どこ?と手探りで紡がれる紐と積層の断片は、柔らかで固く、軽やかで重たく、不確かな存在を手繰り寄せるよすがのようにも感じられます。
金沢では3年ぶりとなる個展となります。ぜひご高覧下さい。
Artist Statement
作品は、小さな粘土の塊を手にとって細く紐状に伸ばしながら制作します。粘土には顔料を混ぜて色をつけ、撚り合わせます。
撚り合わせた粘土の紐を、下から少しずつ積み上げます。出来上がったかたちは窯の中で、全く違う存在へと大きく変化します。
イメージも物質も時間も共に細かく分解し、手と粘土と窯で再構築していく作業です。まわり道のように楽しみながら、
いつもと違う景色が見えるような気持ちがします。遠い場所の記憶や過去の時間が、今ここに存在を保つことができるような制作ができればと思っています。