開催時間 |
12時00分 - 19時00分
日17時00分まで |
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休み |
土・日・月・火・祝
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入場料 |
無料 |
この情報のお問合せ |
WAITINGROOM
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒112-0005 東京都
文京区水道2-14-2 長島ビル 1F |
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最寄り駅 | 江戸川橋 |
電話番号 | 03-6304-1877 |
WAITINGROOM(東京)では、2020年8月22日(土)から9月13日(日)まで、土取郁香の初個展『骨と皮(火を灯す・薔薇をみつけて来なければ)』を開催いたします。土取は、2人の人物を描いた《I and You》、風景の中から色やかたちなどの要素を抽出した《a scene》の2つのシリーズを通して、人と人のあいだにある距離や、「見る」ことの多様性、そして、特定の対象をかけがえなく思うことについて考えをめぐらせてきました。絵画を構成するものの物質性や虚構性とたわむれ、具象と抽象のあいだを揺れ動くモチーフを特徴とする土取の、キャリアの中でも初めての個展であり、全新作10数点を発表いたします。
作家・土取郁香について
1995年兵庫県生まれ。2020年に京都芸術大学(旧:京都造形芸術大学)大学院・美術工芸領域・修士課程を修了。現在は京都を拠点に活動中。近年の展覧会に、2020年グループ展『SUBJECT』(アンテルーム京都、京都)、グループ展『A-Lab Artist Gate 2020』(A-Labあまらぶアートラボ、兵庫)、2019年グループ展『京都アートラウンジ』(スターバックスコーヒー三条大橋店、京都)、グループ展『Shibuya STYLE Vol.13』(西部渋谷店美術画廊、東京)、グループ展『Innocent -P-』(国立京都国際会館、京都)、グループ展『Artist’s Tiedeland KYOTO』(新宿伊勢丹メンズ館アートラウンジ、東京)、グループ展『SPURT』(Galerie Aube、京都)、2018年グループ展『HOP』(Galerie Aube、京都)、2017年グループ展『いま、絵を ということ。』(Painting Laboratory303、京都)などが挙げられます。本展開催中には、若手アーティストの発掘・育成を目的とし、全国の主要な美術大学・芸術大学・大学院の卒業生から選出して開催される「アートアワードトーキョー2020」でも新作を発表予定です。
アーティスト・ステートメント
絵を描くことは、大切にしている宝物をこっそり見せたり、ふと見つけたものを思いがけなく気に入り、見て!という行為に似ている。とてもegoisticだ。安直だが人間くささを感じてしまい愛しい。見せてもらうのはうれしい。そんなに大切なものを見せてくれること、何かを見て自分を思い出してくれることはうれしい。誰かに、何かに触れるということは許されているということだと思う。そのことをたびたび忘れている。
大事なものひとつも取り零さないで抱きしめたいけれど、 そんなに沢山持てるだろうか?それともひとつだけを選び取るのだろうか。
ある人が 心臓の形を初めて見たときこれが動いてるんだと驚いた、と私に話したことを最近よく思い出している。いつか私もおなじように見えるのだろうか、と。
土取 郁香
「見る」ことはひとつの対象を個人的に思い入れることの始まり
土取は、ひとりの人間が何かをひとつ選び、大切に思うことに強い関心を抱いてきました。本展のタイトル「骨と皮」は絵画の構造を身体に見立ててつけられています。絵画の皮膚たるキャンバスに筆で触れる、ラッカースプレーで触れずに描く、クレパスをこすりつけるといった多様な筆づかいは、人やものへの思い入れを表現する行為のバリエーションに置き換えることができます。
土取が描く「密接した2人」というモチーフは、美術史上に幾多に存在してきました。アール・ヌーヴォーの画家グスタフ・クリムトは、絵画や彫刻などの美術に対して下位に位置づけられてきたきらびやかな装飾芸術を人物画に取り入れ、豪奢さとエロスを描きました。土取の作品も、クリムトの代表作《接吻》のように装飾柄と人物を配置した絵画の系譜に位置づけられます。しかし、土取は常に、日々の暮らしやインターネットで実際に「見た」装飾やモチーフを描くことで、絵画に豪奢さではなく日常性をとりいれます。
「見る」という行為は、共有可能な感覚のようでありながら実は非常に個人的な行為です。その点で、「見る」ことはひとつの対象を個人的に思い入れることの始まりといえます。つまり、絵画は土取の見る行為それ自体の表出であり、彼女の思い入れの開示でもあります。
フェリックス・ゴンザレス=トレスは、キャンディーやクッキーといった日常的なものを亡くなったパートナーの体重の分だけ積み上げた彫刻作品で個人的な愛を表現しました。土取の絵画における日常的なもの、見ることや触れることを通した「思い入れ」の表現は、より大きな器のように機能し、誰もが共有できる愛の感覚を投影できるものといえるでしょう。
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