EMĀRIA(エマーリア)は、料理のプロセスで取り除かれる副産物を『料理の余韻素材』として再定義し、日常で見落とされがちなヘタや皮、鰭、殻の形状や質感に着目することで、独自の食哲学を反映した視覚芸術を制作しています。
堆肥として余った食材部位を循環させる家庭で育った経験から、活用されずに残る部分を「非可食部」や「生ゴミ」として人間中心的に呼ぶことに疑問を抱いていました。これらを「料理の余韻素材」として絵画や彫刻に取り入れることで、食材に『食の領域を超えた美』の価値や物語を再発見することを目指しています。
代表作の「菜画/SAIGA」では、玉ねぎの皮の多層的な構造や、トマトの星形の尖った萼片をメディウムにし、生活空間に飾る実践を行っています。食品ロスが課題とされる時代において消費や意識の変化を背景に、廃棄物と美意識が交差するエリアとして『By-dishes (お皿の周辺)』を定義しています。
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