開催時間 |
10時30分 - 18時30分
土曜: 17時30分まで |
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休み |
日・月・祝
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入場料 |
無料 |
この情報のお問合せ |
ZEIT-FOTO SALOM
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒186-0004 東京都
国立市中2-22-33 |
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最寄り駅 | 国立 |
電話番号 | 042-505-8838 |
去年の夏頃から、デッサン展をやってみたいという思いが湧いてきた。画廊に遊びにくる絵描きや、たまたま電話をかけてきた作家たちにこのことを伝えると、「それなら」と色々と作品が集まってきた。
そもそもなぜデッサン展か。
それは、デッサンというものが全ての粉飾をはぎ取ったものだからだ。シンプルなだけにデッサンは難しい。しかしそこには前兆が輝いている。一人の芸術家が新しい創作に目覚めた瞬間の生々しいエネルギーが宿っているのである。デッサンに興味を持ったのは、パリだった。とある画廊の前でデッサンを見た時に、その場から動けなくなったことがある。デッサンというのはフランス語のdessinのことで、英語でいえばdrawingだ。ただ、僕にはフランス語のdessinがもつ「頭の中の閃きを形に興す」という衝動に近い感覚の方がしっくりくる。そして、僕はそういう瞬発力がある芸術家が好きなのだ。
本展では、若手から没故した作家まで、その活動時期、場所、表現方法の異なるデッサンを一堂に会する。それぞれの作家の過去や未来といった時間軸を想像しながら、デッサンを愉しんでもらいたい。
石原悦郎
出品作家:青木野枝、いとうまり、宇佐美圭司、オクヤナオミ、小野耕石 、オノデラユキ、金智 暎、菅木志雄、須田国太郎、鷲見和紀郎、辰野登恵子、長沢郁美、樋口佳絵、日野之彦
トークイベント開催のご案内
『 対談 + 』
連続トークイベント『 対談 X 』番外編
6人の作家たち(予定): 青木野枝、オクヤナオミ、小野耕石、鷲見和紀郎、長沢郁美、日野之彦 + 石原悦郎
日時:2015年6月27日(土) 14:30 ~ 15:30 (先着20名、予約不要、立ち見席有)
場所:ZEIT-FOTO SALON 東京都中央区京橋3-5-3 京栄ビル1F
ツァイト・フォトでは『対談 ×(かける)』と題したトークイベントを開催しております。これは、弊廊にて展覧会を開催中のアーティストとオーナー石原悦郎による対談です。今回の「デッサン展」には世代も表現方法も異なる作家たちが集いました。そこで、出品作家たちの語り合いに石原が加わるという座談会を開催することにいたしました。題して『対談 +(ぷらす)』です。
ところで、デッサンと聞いたとき人は何を思い浮かべるでしょうか。それは本物に対する模写、あるいは美術の授業や美大入試の必須科目といった手習いに近い印象を持つ人も多いと思います。しかし、本当にそれだけなのでしょうか。
画家のドガはフランスの詩人ポール・ヴァレリーをして「まさしくデッサン狂」と言わしめるほど、デッサンにこだわりました。ドガにとってのデッサンは「真実への激しい配慮」そして「ものの見方や絵画の技法に導入された多少とも見込みのある新しさ」を追究する行為であったのでしょう。
今回の展示に至る背景について、石原は「(パリの)とある画廊の前でデッサンを見た時に、その場から動けなくなったことがある。デッサンというのはフランス語のdessinのことで、英語でいえばdrawingだ。ただ、僕にはフランス語のdessinがもつ ”頭の中の閃きを形に興す” という衝動に近い感覚の方がしっくりくる。そして、僕はそういう瞬発力がある芸術家が好きなのだ」と語りました。どうやら、デッサンとはただの手習いや模写などではなく、もっと個別に意味のある「行為」であり「存在」であり「表現」だといえそうです。
今回『対談 +』では、アーティストたちにとって「デッサンとは何か?」を語ってもらいます。それはいつ、どんなときに描かれるのでしょうか。また、デッサンを行なうことで彼らは何をなしえているのでしょうか。同時代に生きるアーティスト同士の対話に耳を傾け、それぞれの作品世界をより深く知るきっかけになればと思います。