開催時間 |
12時00分 - 18時00分
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休み |
8月13日、19日
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入場料 |
無料 |
この情報のお問合せ |
GALLERY KOGURE
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒920-0962 石川県
金沢市広坂1丁目9−11 |
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最寄り駅 | 金沢 |
電話番号 | - |
GALLERY KOGUREは2024年8月10日から金澤水銀窟にて、フィリピン作家によるグループ展「闇の中の光 Light in the Shadow of Terror」を開催いたします。弊廊は創業以来今日まで、多くのフィリピンのアーティストやコレクターと関係を築いてまいりました。中でも長く交流のあるフィリピン人写実画家ジェイソン・モンティノラJason Montinolaによるキュレーションの元、今最も勢いのある11人の作家を集めました。フィリピン特有の明暗の混在とエネルギーは、見る者の心をつかんで離しません。鋭い作家目線で厳選されたアーティスト達は非常にポテンシャルが高く、いずれも将来フィリピンのアートシーンの中心的存在となるであろう作家ばかりです。作家も来場予定です。
「入るのが恐ろしい洞窟にこそ、あなたが求めている宝がある」-ジョセフ・キャンベル
「自らの恐怖に打ち勝つ者が、真に自由になることができる」-アリストテレス
私たちが存在するためには、常に前に進み続けるための欲求と死への恐怖という相反する信念を持つ状態を生きなければなりません。この矛盾した状態のなかで私たちは、生と死、喜びと苦しみ、希望と恐れという対極の呪縛の間を絶えず揺れ動いています。「闇の中の光 Liwanag sa Anino ng Lagim (Light in the Shadow of Terror)」と題された本展では、マニラを拠点とする画家でありキュレーターでもあるジェイソン・モンティノラ(Jason Montinola)が、人間がもつこの根源的な緊張と普遍的な状態をテーマとしました。11人のフィリピン人アーティストによる作品に焦点を当て、恐怖と希望というテーマをめぐる現代における様々な解釈を提示しようとしています。ボブ・ディランの言葉を借りれば、「日々生まれ変わるのに忙しくない人は、日々死ぬのに忙しい」。つまり「人生を謳歌する」一方で「死に直面する」という、我々自身の存在に関わる緊張状態が痛烈に意識されているのです。
本展の枠組みは、恐怖の心理的経験かつ視覚的表現を中心とした以下の2つの疑問に基づいています。
(1) あなたにとって最も深い恐怖を引き出すものは何か
(2) 恐怖と苦しみの中で私たちはどのように生きればよいのか
モンティノラにとっては、今の時代の精神を明らかにする様々な視覚言語の中で恐怖の概念を取り扱うことが非常に重要です。21世紀の文化、技術そして芸術のトレンドの矛盾した性質と、都市社会における視覚文化の過剰消費のインパクト。こうしたことからモンティノラは、様々な媒体、視覚言語、物語を持つアーティストたちが実際に体験した恐怖を窓として本展を構成することを決めました。バーネット・ニューマンの「モダンアートの衝動は美を破壊したいという欲求だった」という言葉に似て、モンティノラは多様な作家を集めることにより、視覚性や美的感性に関係なく、恐怖に関する直感的で視覚的な性質を前面に押し出そうとしています。
ーPatrick de Veyra(パトリック・デ・ヴェイラ)
■作家
Arturo Sanchez Jr(アルトゥロ・サンチェス・ジュニア), Bjorn Calleja(ビョルン・カリェハ), Dexter Sy(デクスター・シー), Jason Montinola(ジェイソン・モンティノラ), John Marin(ジョン・マリン), Kaloy Sanchez(カロイ・サンチェス), Kim Hamilton Sulit(キム・ハミルトン・スリット), Lec Cruz(レック・クルス), Manuel Ocampo(マヌエル・オカンポ), Renato Barja Jr(レナト・バルハ・ジュニア) and Renz Baluyot(レンツ・バルヨット) 計11人
オープニングレセプション
8月10日 17時~19時