「作者から」
私にとって写真は自己表現の手段であり、感情や思考を映し出す鏡と思っています。写真家としての私は、自信を被写体に投影し撮影をしています。私は「生きる」ことが苦しいと感じている人間のひとりです。被写体の心の傷を肯定することが生きていることの肯定だと気づき、その瞬間を撮り残すことに意味を感じ撮影しています。痛みを感じない人間はいない、「生きる」とは痛みを感じる時に強く思うと考えます。その痛みを感じ取り、共感し自己投影することでその「脆さが美しい」と感じるようになりました。
「どうして死んだらダメなのか」を探している私は被写体を撮影することで自身を慰め、肯定していることに気づきました。私の制作は自信を理解し、曖昧な死生観を確立するまでは探し続けることです。
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