石上和弘は、農家に生まれ、武蔵野美術大学で彫刻を学び、富士山、⽜、バナナ、りんご、ドーナツ、スプーンなど、⾝近なモノや直に⽣活と関わるや事象をモチーフに選び、⽊材を使って彫刻表現をしているアーティスト。「⽊材は昔から⼈類と並⾛する素材」と捉え、その在り⽅や特性を発⾒し、新たな⼯夫を加えながら、創作活動を続けています。
初期の作品に牛が頻繁に登場するのは、乳牛が居た生家の隣にアトリエを構えたのがその理由です。「木材は太古から人類と並走する素材」と捉え注目して、その在り方や特性を改めて発見し、新たな工夫を加えながら、創作活動を続けています。それは、さまざまな木の材質(性格)を熟知し、自然の素材に謙虚に接し、愛情を持って造形していることからも感じられます。石上のユーモアあふれる発想と手の技による造形物に「地面」との親和性があるのは、農業の生産物のように大地との関係性を持っていて、そこに人が関わって生まれるモノからなのでしょう。カルチャー(文化)の語源がアグリカルチャー(農業)である事のように。
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