南アジアの国スリランカの芸術振興と伝統工芸の復興に大きく貢献した近代アーティストの一人。スリランカの古都キャンディーの貴族に生まれ、1962年にコロンボの邸宅建築を建築家ジェフリー・バワに任せたことをきっかけに、ベントータビーチホテル(現在のシナモン・ベントータビーチ)や国会議事堂など、バワ建築を彩るバティックをデザイン。1970年大阪万博のセイロン館の装飾にも用いられる。
1961年、エナの息子であるアニル・ガミニ・ジャヤスーリヤ、彫刻家、画家、アーティストとしても知られるラキ・セナナヤケとともに、コロンボの自宅スタジオにてテキスタイルやバティックのデザインを開始。その後、スリランカ国内に複数の工房を設立し、地域の女性たちとともにバティックや刺繍をはじめとした伝統工芸の復興に追力した。これらの工房は、近隣地域の女性たちの雇用創出とエンパワメントにも貢献している。
彼女の作品は現在、バワ建築を中心とした多くのスリランカ国内のホテルで触れることができる他、香港のビジュアルカルチャー美術館「M+」にも展示されている。
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