朝日新聞創刊135周年・テレビ朝日開局55周年記念 プーシキン美術館展 フランス絵画300年

開催概要

会期
2013年07月06日 〜 2013年09月16日
会場
横浜美術館 (神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1)
参加クリエイター
Vincent van Gogh / Pablo Picasso / Henri Matisse / Marc Chagall / Eugène Henri Paul Gauguin / Paul Cézanne / Henri de Toulouse-Lautrec / Claude Monet / Pierre Auguste Renoir / Edgar Degas / Jean-François Millet / Henri Julien Félix Rousseau / Marie Laurencin / Moïse Kisling
ジャンル
アート
タグ
近代アート

開催内容

知る人ぞ知る、フランス絵画の宝庫ロシア。17世紀古典主義の巨匠プッサンにはじまり、18世紀ロココの代表ブーシェ、19世紀のアングル、ドラクロワ、ミレー、印象派やポスト印象派のモネ、ルノワール、セザンヌ、ゴッホ、そして20世紀のピカソやマティスまで――。
女帝エカテリーナ2世らロマノフ王朝の歴代皇帝や貴族、19世紀に台頭した大商人などによってロシアにもたらされたフランス絵画の質の高さは、フランス本国もうらやむほどのものです。数世紀かけて蓄積されたその遺産は、今日、プーシキン美術館のコレクションの中核をなしています。
本展では、選りすぐりの66点で、フランス絵画300年の栄光の歴史をたどります。なかでも、ルノワールの印象派時代最高の肖像画と評される≪ジャンヌ・サマリーの肖像≫は、最大の見どころです。「ロシアが憧れたフランス」の粋を、どうぞお楽しみください。

この展覧会は当初、2011年4月から12月まで、横浜、名古屋、神戸での開催を予定していましたが、同年3月に起きた東日本大震災と原発事故の影響を受けて急遽中止となりました。その後、主催者間で協議を重ね、当初予定と同じ3会場で開催することとなりました。


ロシアが充実したフランス絵画コレクションを有する、その訳は-

優れた作品の数々をロシアにもたらしたのは、エカテリーナ2世らロマノフ王朝の歴代皇帝や貴族、19世紀の産業発展で財をなしたモスクワの大富豪たちです。情熱的な収集の背景には、当時のヨーロッパ先進国、フランスへの強い憧れと、自国の文化を豊かにしようという熱い思いがありました。

18世紀の女帝エカテリーナ2世は、フランス人の啓蒙思想家と交流するなどのフランス通で、皇帝となって間もなく、莫大な資金を投じて美術品の収集を開始します。ロシアの富と文化的な洗練度をヨーロッパにアピールする施策を通じて、フランス絵画を中心に、傑作の数々がロシアにもたらされました。同じころ活躍した大貴族ニコライ・ユスーポフ公爵も、フランス絵画をこよなく愛し、王室と肩を並べるほどの大コレクションを築きました。

19世紀後半になると、フランス絵画収集の中心は、サンクトペテルブルクの貴族から、商業都市モスクワに台頭した大富豪たちに移ります。産業革命の中、紡績業などで成功を収めた商人や企業家は、自身のステータスを誇示するとともに、西欧文化を市民に紹介する志に支えられ、絵画の収集に私財と情熱を注ぎ込みました。特に、セルゲイ・シチューキンとイワン・モロゾフのふたりは別格の存在で、伝説のコレクターとして知られています。

プーシキン美術館に遺る17世紀から20世紀まで、約300年にわたるフランス絵画のコレクションは、フランスに憧れ、自国文化の発展を願ったロシア人たちの情熱の結晶なのです。

プーシキン美術館とは

ロシアの首都モスクワの中心地に位置し、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館とならんで、世界的な西洋絵画コレクションを誇る国立美術館です。絵画、版画、彫刻など67万点を超す収蔵作品は、古代エジプトから近代にいたるヨーロッパ美術の流れを幅広く概観できるその多様性が特徴です。なかでも、印象派からマティス、ピカソまで、屈指の名品を揃えたフランス近代絵画のコレクションは極めて高い水準を誇ります。
1912年、「モスクワ大学附属アレクサンドル3世美術館」として開館し、ロシア革命を機に「モスクワ美術館」と名を変え、さらに文豪アレクサンドル・プーシキンの没後100年を記念して、1937年に現在の名称に改められました。2012年に創立100周年をむかえ、今後も英国人建築家ノーマン・フォスターによる美術館拡張計画が予定されるなど、さらなる発展が期待されています。

朝日新聞創刊135周年・テレビ朝日開局55周年記念 プーシキン美術館展 フランス絵画300年