言葉のあと、意味のそと

開催概要

会期
2026年09月11日 〜 2026年10月04日
会場
YUGEN Gallery FUKUOKA (福岡県福岡市中央区大名2-1-4)
参加クリエイター
大谷陽一郎 / sion / 山本尚志
ジャンル
アート

開催内容

YUGEN Gallery FUKUOKAでは、2026年9月11日(金)〜10月4日(日)の期間、 山本尚志、大谷陽一郎、sionの3名が参加する展覧会「言葉のあと、意味のそと」を開催いたします。


私たちは普段、言葉を通して物事を理解し、頭の中でイメージを膨らませています。しかし言葉は、単に情報を伝えるだけでなく、私たちの世界の見え方そのものを形づくる面白い力を持っています。本展では、そんな「言葉」や「文字」を出発点にしながら、各々の視点で世界とのつながりを探る3名を紹介します。


山本尚志は、「モノにそのモノの名前を書く」という表現を行っています。文字を目にした瞬間に、私たちの頭の中で対象のイメージが鮮やかに浮かび上がる不思議な瞬間を作品として提示します。本展では、2つの時間軸をミニカーに重ねた《モーターショー》や、文字による認識の面白さを突く《フエ》のほか、自身の幼少期の記憶から着想を得た《うごく木》などが出展されます。


sionは、日常にあるモノや言葉を組み合わせることで、言葉と現実との間に生じる「ズレ」を浮かび上がらせます。私たちが普段「当たり前」と受け入れている認識を、静かに揺さぶる試みです。本展では、LEDの光を書の「にじみ」に見立てた作品シリーズを展開。ネオンの一部が欠落したかのように点滅する文字は、不完全さを可視化すると同時に、固定された言葉の意味を解きほぐし、新たな意味へと開いていきます。


大谷陽一郎は、文字が持つ雰囲気や自然のイメージを、絵画のように画面へと展開しています。言葉の背景にある豊かな世界を、目に見える形にして表現しています。本展では、漢字を用いた視覚詩によって「祈雨」の気配を描く《ki/u》や、〈キ〉の多義性から山景を展開する《ki》など、文字に潜む連鎖を自然のリズムへと重ねるキャンバス作品を展示いたします。


3人の多様なアプローチは、言葉が私たちの世界の捉え方にどれほど影響を与えているのかを新鮮な視点で伝えてくれます。それぞれの表現に触れることで、言葉とイメージの関係や、そこから広がる意味のあり方を、さまざまな角度から捉え直すきっかけを与えてくれます。言葉とイメージの間をゆったりと行き来しながら、私たちが普段どのように世界を見つめているのか、その営みをぜひ会場で体感してみてください。

言葉のあと、意味のそと