トルステン・ シルマー (Thorsten Schirmer) は1969年、ハノーファーに生まれる。幼少期より古典的な禅画や後に京都で発達した山水画に傾倒し、やがて全くの独学で水墨画をはじめる。シルマーの制作スタイルは極めて独特で、筆を一切用いず小指一本で描き上げる。禅の精神に基づき、創作のプロセスをより即物的に体現するためである。個展は各国で開催されており、特に中国で高い評価を得ている。中国・ 西安徽大学(皖西学院)の美術教授である。またトルステン・ シルマーは、東アジアの絵画の伝統、その根底にある哲学、文化的背景に関する多くの書籍や記事を執筆し東洋の哲学と文化的背景を紹介している。形と虚無の一体化は、彼のフィンガーペインティングの中心的なテーマである。
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