私の描く少女は「器」「依り代」だ。鑑賞者によってその中身は様々で、各々のもとで完成していく。物心つく頃から、私の中の少女観を構成するものは主に漫画・アニメ・ゲームからきていた。依り代のために少女というモチーフを選んだのではなく、そもそも私が見てきた、私が「少女」だと思っているものが、制作者、もしくは消費者の要望を受け入れるための器だったのだ。私はずっと入れ物を描いている。さらに自分とその少女たちを比較し「本来少女とはこういうものなのだ」と盲信していった。そんな非現実なものを描きながら「でも、もしかしたら実在しているのかもしれない」「実在していて欲しい」という願望。それが生活感に溢れた、実在する部屋描くことに表れている。
第四回ヴァニラ画廊大賞・大賞受賞。またイラストレーターとしてポケモンカードゲーム等のイラストを制作。
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