Two Times -Antony Gormley Project in Hayama
開催概要
- 会期
- 2012年08月18日 〜 2013年03月03日
- 会場
- 神奈川県立近代美術館 葉山 (神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1)
- 参加クリエイター
- AntonyGormley
- ジャンル
- アート
- タグ
- 立体、彫刻、現代アート
開催内容
アントニー・ゴームリー:TWO TIMES ― ふたつの時間
この作品は、私たちが生きている時間の流れの中に置かれることを企図しています。
TWO TIMES―ふたつの時間 は、私たち人間存在が事物の枠組みの中の “どこ” に存在しているの かを問うものです。
TWO TIMES―ふたつの時間 という作品は、時間と空間のなかにあって、私たちがたったひとり で生きる、ということがどういうことなのかを証言しようとするものです。ふたつの彫刻のうち ひとつは大地を、つまり人々が住む場所を向き、もうひとつは海を、すなわち、名づけられず、 絶え間なく変化する四元素(よんげんそ ― 地火風水のことです)の領域を向いています。
量塊あるそれぞれの彫刻のうちひとつは、地球という惑星の中心部に濃縮されて存在する大地の 物質、鉄でできており、頑丈な素材です。一方、もうひとつはファイバーグラス(ガラス繊維)で できています。
作品をみると、工業的な方法で製作されていることが分かります。鋳造された彫刻それぞれが、 錆びた表面にはっきり表れているラップフィルムの痕、型取りの時の接合痕、石膏の雌型の分割 の痕、溶接のための堰などによって、鋳造の手法を示しているのです。
作品は、いうならば身体図―コーポグラフ―です。身体によって図が記され、その結果、時が止まるのです。
歴史的に西欧の彫刻は、もっぱら動きに関心を払って来ました。しかし私がほめ称えたいのは、 不動と沈黙、という彫刻の特質なのです。私は、この彫刻が私たちにとっての今という時間を変化 させる触媒となってほしいし、この彫刻がこれを見る私たちと、空間・時間・自然とをつなぐもの であってほしい、と願っています。
アントニー・ゴームリー Antony Gormley
プロジェクト概要
本プロジェクトは、アントニー・ゴームリーが世界各地で展開する、広大な風景のなかに彫刻を複数設置するアートプロジェクトのひとつです。2012年8月から2013年3月初旬(予定)までの期間限定で、神奈川県立近代美術館 葉山の屋上と、葉山一色海岸を望む美術館の庭に一体ずつ、ゴームリーの悠久の時間を感じさせる彫刻が設置されます。同氏は、1996年に葉山を訪れ、滞在し、一色海岸の海で泳ぎ、海と山へと広がりを見せるその自然豊かな風景に心ひかれました。本プロジェクトは、私たち人間存在が事物の枠組みの中の"どこ"に存在しているのかを問うものであり、タイトルである「TWO TIMES―ふたつの時間」には、海と山、自然と人、過去と未来など、二体の人体像に仮託されている別々の時間という意味合いと、美術館の内と外というふたつの時間を繋ぐという意味も込められています。
また本プロジェクトは、地域住民の方々との交流を目的のひとつとしており、プロジェクト開始から現在までの間、地域の方々のご意見を取り入れながらプロジェクトを作り上げてきました。だれもが眺められる空間に等身大の人体像を二体展示することによって、現代美術の優れた成果に多くのひとが接し、その作品を介して、お互いが理解を深め、芸術空間を楽しみ、味わう場を提供したいと考えております。