福田裕理 個展「実ル悦」
開催概要
開催内容
林檎の花托は果皮に包まれ、その瑞々しさを保っています。
時を経て実る瑞々しい果実たち。
その瑞々しさは我々にとっての養分であり、生命の源流といえるかもしれません。
実り一つ一つの差異の中に、皮の色、形態、量感などの違いが生じています。
加えて、黒点病などの傷により、市場では流通しにくい姿の実りも存在します。
そのすべてに対して、私は等しく実りとして認識しています。
実りの差異を知り、その姿を集めることができれば、
より生きた実りを知ることができれば、
喜ばしいことや味わい深いものが増えるのではないだろうか。
また、生きた心地を伴って呼吸することができるのではないだろうか。
実りの数々から瑞々しさが少しずつ滲み出てくるような、
この静かな悦びを留めておきたいと思います。
作品を介して実りを顕すとともに、実りを形作る「蜜」を見出すことを試みています。