特別展 志村ふくみ 百一寿 ― 夢の浮橋―

開催概要

会期
2026年03月03日 〜 2026年05月31日
会場
細見美術館 (京都府京都市左京区岡崎最勝寺町6-3)
参加クリエイター
志村ふくみ
ジャンル
クラフト
タグ
染織

開催内容

 2001年、2013年に続き、第3弾となる志村ふくみ展を開催する。志村ふくみは、紬織の重要無形文化財保持者(人間国宝)であり、随筆家としても知られる染織作家。2025年秋に101歳を迎えた現在も、美しいものを手に取りながら穏やかな日々を過ごし、自然や色彩への深いまなざしを持ち続けている。
 本展では、『源氏物語』や「紫」、そして作家、石牟礼道子原作の新作能『沖宮』の能装束など近年の特徴的なテーマを中心に、作品と紡がれた言葉とによって70年にわたる表現の軌跡をたどり、色彩、生命、自然への尽きることのない思索と未来へ語り継ぐ言葉を紹介する。本展を機に構想・制作された作品2領の初公開となる。

[みどころ]
源氏物語から生まれた色と着物
染織家・志村ふくみは、70代半ばから源氏物語をテーマにした連作を手がけてきた。作品のタイトルは各帖からとられ、物語から感じる香りや響き、言葉では言い表せない情感を、美しい色と織りで表現している。
滋賀県立美術館の所蔵作品を含む代表作12点に加え、本展のために制作された新作《朧月夜》と《夢の浮橋》を初公開。

新作能『沖宮』の世界
作家・石牟礼道子が遺した新作能「沖宮」で使われる装束6領全てを展示する。「沖宮」は、島原の乱の後の天草が舞台。干ばつに苦しむ村のため龍神への人柱になる少女あやを、戦に散った天草四郎がいのちのみなもと「沖宮」に導く死と再生の物語である。緋色を追求し、紅花で染めた主人公あやの舞衣《紅扇》と、天草四郎の小袖《Francesco》は関西初公開。

小さな布が織りなす「裂(きれ)」の宇宙
志村ふくみは、長年織ってきた着物の残り布や小さな端切れを愛おしく思い、大切に保管してきた。80代に入り、これらの布を使った新たなコラージュ作品を生み出していく。高村光太郎の詩に感動して筆をとり、小裂で飾った作品《五月のウナ電》や着物の雛形、裂帖などを展示し、その豊かな創造の世界を紹介する。


[前期]3 月3日(火) ~ 4 月12 日(日) 
[後期]4 月14日(火)~ 5月31日(日)

特別展 志村ふくみ 百一寿 ― 夢の浮橋―