増田 麻由「知を愛するを知る」

開催概要

会期
2025年12月13日 〜 2025年12月28日
会場
KATSUYA SUSUKI GALLERY (東京都目黒区柿の木坂1-32-17)
参加クリエイター
増田麻由
ジャンル
アート
タグ
立体、木彫、彫刻

開催内容

この度KATSUYA SUSUKI GALLERYでは12月13日(土)より、彫刻家・増田麻由による弊廊では初となります個展「知を愛するを知る」を開催いたします。
本展では、作家がこれまで取り組んできた“身体と心象を併せ持つ人間像の探求”をより深層へと押し広げる、新作木彫作品を発表します。

増田は、哲学的思索に精通しているわけではないと自ら語りながらも、制作の過程で「根源、原点」をめぐる問いに自然と導かれていきました。
それは、アトリエに散らばる木々の断片、声を持たなかったかもしれない誰かの形、あるいは生命の始まりと終わり。

物事の“根源”は一体どこにあるのだろうか。
水のように清く流れるものなのか、それともそもそも存在しないのか。

この探究を突き詰めていった結果、増田は彫刻家として歩み始めた当初から追い続けてきたテーマ

——「身体と心象の両方を兼ね備えた人間像の探求」

へ再び戻ってきたと語ります。

ただし、その地点は同じではありません。
長い時間の流れの中で、見失わないよう抱きしめてきたものが、より深い層へ降りていった場所。
本展に並ぶ作品群は、その“内的な帰還”の軌跡であり、同時に静かな進化を示す証でもあります。

展覧会のタイトルの「知を愛するを知る」は、古代ギリシャ語「愛する(philein)」と「知恵(sophia)」の組み合わせによって生まれた「philosophia」を由来とする「philosophy(哲学)」のこと。

外界と内界が交差する瞬間をとらえ、観る者に自身の“根源”をそっと問いかける新作の数々。
この機会に是非ご高覧下さい。

[ステートメント]
ー万物の根源(アルケー)は水であるー

そうギリシャの哲学者タレスは言ったけれど

ここに居る私は、アトリエに散らかる木々は、声を聞くことが叶わなかった彼女も

根源は一緒という事でしょうか。

「そんな事ももはやどうでもいい事」

と原子論を唱えたデモクリトスが笑った気がした。

私は哲学のことは決して詳しくない。

展覧会に向けて、全てを包括する「根源、原点」みたいな物を漠然と考えて作品を制作してきた。

生命の始まりと終わり、physicalじゃない出来事でもいい。

物事の根源はどこから来るのだろうか。全ての始まりは清く流れる水なのだろうか。

そんなものは無いのだろうか。

そうしていたら、結局、彫刻を作り始めてからずっと追いかけていた

「身体と心象と両方を兼ね備えた人間像の探求」というところに戻ってきた。

でもそれは、決して木を彫り始めた当時とは違う深い所にいる気がする。

流れる時間の中で、こぼさない様に、見失わない様に、抱きかかえる。

増田麻由

増田 麻由「知を愛するを知る」