Ryu-sen

Ryu-sen

開催概要

会期
2025年09月20日 〜 2025年09月28日
会場
CONTRAST (東京都渋谷区富ヶ谷1-49-4-1F & B1F)
参加クリエイター
三澤亮介
ジャンル
アート、写真

開催内容

この度、CONTRASTは美術家・三澤亮介の個展「Ryu-sen」を9/20(土)から9/28(日)まで開催いたします。

本展は、写真家としての経験を礎に「光」という不可視の存在を主題化し、絵画的言語によって再構築する試みです。光を単なる物理現象としてではなく、時間や空間、記憶、身体感覚を媒介しながら、万物の根源に共鳴する普遍的なテーマとして追究しています。

画面に連続するグラデーションは、筆致や色彩が幾層にも重なり合い、人間の営為や思考、感情の流動を象徴します。それは、絶えず変化する〈流線〉のように鑑賞者の身体を通じて世界と呼応し続けます。一方、直線的な構成はその流れを切断しながらも、画面に秩序としての痕跡を刻み込みます。流動と静止、偶然と必然、混沌と構造といった相反する要素を並置することで、宇宙や社会がいかにその存在を編み上げるのかを可視化しようとしています。

また、タイトル「Ryu-sen」が示すように、作品のみならず展示空間全体の動線設計にも着目しました。光は一方向に流れるのではなく、折れ返し、交差し、反射しながら多層的に展開します。その眼差しの痕跡は、幼少期の庭先に差し込む斜光や都市の夕暮れの陰り、アトリエで淡く甦る記憶など、個人的な体験を通じて統合され、鑑賞者との対話を生み出します。

光を「美の原点」として据えることで、作品は単なる視覚的快感を超え、鑑賞者それぞれの内的世界を刺激し、共鳴の場を開きます。そこに浮かび上がるのは、アバンギャルド的文脈における〈救済〉という芸術の根源的な命題です。未だ見ぬ世界を予感させ、傷ついた魂を照らし出すこと──本展が志向するのは、その小さな〈聖域〉を呼び起こすことにあります。

「Ryu-sen」を通じて、光という目に見えないエネルギーが織りなす普遍性と美しさ、秩序と混沌が交錯する美の様式を提示します。静かに共振するひとときをぜひご体感ください。